muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

大三国志展、大岩オスカール、屋上庭園 ほか6つの美術館

立派な建物

 昨日今日と都内を廻り、いろいろ展覧会を見てきた。今日の八王子の美術館は友達に車で連れて行っていただきました。(ありがとうございました!)昨日は1人で行動した。以下、見てきた順。
(1)中右コレクション 四大浮世絵師展(大丸ミュージアム東京)
(2)命めぐる海 中村征夫(いくお)写真展(日本橋三越本店)
(3)企画展 −数寄の玉手箱−三井家の茶箱と茶籠(三井記念美術館)
(4)大岩オスカール:夢見る世界(東京都現代美術館)
(5)屋上庭園(同上)
(6)MOTコレクション 新収蔵作品展−「賛美小舎」上田コレクションより(同上)
(7)名品セレクション(東京富士美術館)
(8)東京富士美術館開館25周年 新館オープン記念 大三国志展 悠久の大地と人間のロマン(同上)
(9)高橋由一から藤島武二まで 山岡コレクションを中心に 日本近代洋画への道(八王子市夢美術館)
 初めて行ったものに限り感想を記します。
●中村征夫
 水中写真家。世界、日本の美しい海中写真が並ぶ。真っ青で美しい。写真によってはデジカメで撮ったものを大伸ばしにした弊害か、ギザギザになってるものがあった・・・。会場入口に紺野美佐子からの花束もあった。
●大岩オスカール
 ばかでかい作品(クジラ)などがあり、なかなか面白かった。油絵も展示。幻想的でどことなくメルヘンチックである。(悪い意味ではない。)
 2階では作者へのインタビュービデオを放映。顔は日本人で、僕よりは年上だが随分若く見える人(男性)だ。日本語がどことなく変なので、日系人なのかも知れない・・・?
●屋上庭園
 自然光の差し込む3階展示室を屋上庭園と捉え、グロテスクの庭、閉じられた庭など10のセクションで構成する。
 正直どこら辺が「庭」なのかわからなかったが、第9セクション「天空に広がる庭」での内海聖史(1977〜)の「三千世界」という作品があまりにも素晴らしかった。小さな、10センチ角くらいの画面に油絵具で彩色したものを、壁一面に規則的に配列、くらくらするような気持ちよさだった。ぜひ本物をその目で見て体験してみてほしい。
●賛美小舎
 高校教師夫妻の個人コレクションがこの度MOTに寄贈され、そのお披露目。現代の新しい日本画が多かった。
 いつも楽しみにしている解説ツアーで鑑賞。最初僕1人だけだったが、MOTの図書室勤務の女性4人組も加わり、その人たちも解説してくださった。その後も参加者が増え、結局ツアーが終わったのは15:20くらい。予定していたバスに乗れなかった・・・。
●名品セレクション
 新館ができてリニューアルオープンした東京富士美術館である。(今日の写真。)最初はこちらから鑑賞となる。
 展示スペースも広く、充実した収蔵品展。中世から20世紀美術まで幅広く展示。今まで見たことない(と思う)セザンヌやルノワールなどもあった。収穫収穫。マン・レイの油絵は珍しい?
●大三国志展
 音声ガイドを借りて鑑賞。タッチパネルで画像も出る最新式の音声ガイドだ。
 最初のセクションでは明代〜現代の展示品が多かった。次のセクションでは三国志時代の文物である。中国国家第一級文物も結構あった。歴史の重みを感じさせる。三国志好きにはたまらないと思う。
●日本近代洋画への道
 司馬江漢、平賀源内、徳川慶喜の作品があった。高橋由一の「鮭図」はこの前芸大美術館でも見たが、何点かあるという。黒田清輝の油絵もあった。文化勲章受章者の作品もあった。
 長らく鎖国していた日本には、西洋絵画を吸収していく課程に並々ならぬ苦労があったに違いない。そんな思いをはせた。