muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

japan 蒔絵 ほか5つの美術館、博物館

松濤美術館にて

 都内でいろいろ展覧会を見てきた。渋谷ではミクシィでのお知り合い、たつりんさんがご一緒くださった。(ありがとうございました。)その他は1人で見学。以下、見てきた順。
(1)素朴美の系譜 江戸から大正・昭和へ(松濤美術館)
(2)Bunkamura 20周年記念企画 20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代(Bunkamuraザ・ミュージアム)
(3)たばこと塩の博物館 開館30周年記念特別展 おらんだの楽しみ方 江戸の舶来文物と蔫録(えんろく)(たばこと塩の博物館)
(4)甦る中山岩太:モダニズムの光と影(東京都写真美術館)
(5)ランドスケープ 柴田敏雄展(同上)
(6)映像をめぐる冒険vol.1 イマジネーション 視覚と知覚を超える旅(同上)
(7)「japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」展(サントリー美術館)
 今回はすべてが初めての展覧会だった。
●素朴美
 素朴な美術品・・・だけではなかったけど、古いものから20世紀美術まで、いろいろ楽しめた。熊谷守一や岸田劉生、棟方志功など、なかなかだった。珍しいところでは、夏目漱石が描いた絵画もあった。
●ピカソとクレー
 ドイツの美術館の改修に合わせて企画された由。ピカソやクレーなど、有名どころもある一方、全然知らない画家の作品も少なくなかった・・・。やはり有名作家の作品は、見ていて安心感がある。クレーはいまいちぴんと来ないけれど・・・。(昔から。)
●おらんだの楽しみ方
 昔のたばこ道具など。浮世絵なども展示。すみません、あまり印象に残っていません・・・。たばこの博物館なので、たばこに甘めなのは仕方ないところか。(たばこを"嗜好文化"としてとらえていたりとか。)
●中山岩太
 昔(戦前)の写真家。確かに写真だが、まるで絵画(抽象絵画)のような写真など。ヌードやポートレートなどの人物写真もあった。昔のモダンの雰囲気が感じられた。
●柴田敏雄
 音声ガイドを利用。東京都写真美術館で音声ガイドを提供するのは、この展覧会が初めてだそうで、その内容に期待がふくらんだ。
 音声ガイドは、聞き手と作家(柴田)の会話形式によるもの。作家自身による作品解説が聴けた。作品そのものに踏み込んだ説明が聞けた一方で、やはりいつもの「この風景はなんですか?」「これはダムのコンクリートで・・・」みたいなパターンもあり、良くも悪くも音声ガイドって感じだった。
 ダムや夜の風景写真など、不思議な、個性のある作品群だった。
●映像をめぐる冒険vol.1
 中世の書籍から、最新現代アートまで、かなり「尖(とんが)った」展示だった。尖りすぎて、ちょっと僕的には外してしまった感が否めず・・・。vol.2もあるのだろう。今後に期待したい。
●japan 蒔絵
 こちらも音声ガイドを利用した。ガイド1番の次が5番になっているので、変だなぁと思ったら、会期中3回くらい展示替えがあるのだった。
 国宝の蒔絵箱が展示されていた。現在はモノクロームの感じだが、完成当時は色鮮やかだったのかなぁ・・・。
 マリーアントワネット所蔵の小さな蒔絵文物群が見事だった。非常に愛らしい、かわいらしい小箱などが並んでいた。
 ここのところなかなか美術館巡りに行けておらず、今日は有意義だった。まだ行っていない展覧会もあるので、なんとかそれぞれの会期が終わるまでに消化したい。