muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

ルノワール展、明治神宮宝物殿 ほか10の美術館、博物館

宝物殿

 訳あって、1ヶ月以上美術館巡りをしていなかったが、昨日から再開となった。昨日今日と、さいたまと都内でいろいろ展覧会を見てきた。2日間とも1人で行動。以下、見てきた順。
(1)小村雪岱(せったい)とその時代(埼玉県立近代美術館)
(2)損保ジャパン東郷青児美術館大賞受賞記念 相笠昌義展―日常生活―(損保ジャパン東郷青児美術館)
(3)ガランスの快楽 没後90年 村山槐多(かいた)(松濤美術館)
(4)愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル(Bunkamuraザ・ミュージアム)
(5)日本メキシコ交流400周年記念特別展「ガレオン船が運んだ友好の夢」(たばこと塩の博物館)
(6)木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし(東京都写真美術館)
(7)日本の新進作家展vol.8「出発-6人のアーティストによる旅」(同上)
(8)躍動するイメージ。石田尚志(たかし)とアブストラクト・アニメーションの源流(同上)
(9)鎮座90年記念展「明治天皇と明治神宮創建」(明治神宮 宝物展示室)
(10)明治神宮 宝物殿
(11)未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2009〈文化庁芸術家在外研修の成果〉(国立新美術館)
(12)ルノワール―伝統と革新(同上)
(13)木田安彦の世界 木版画[西国三十三所]/ガラス絵[日本の名刹](Panasonic電工 汐留ミュージアム)
 久しぶりの展覧会と言うことで、今日はすべてが初めてであった。
●小村雪岱
 幕末から明治にかけて活躍した画家。舞台美術案や日本画など。節度がある、格調ある絵だった。
●相笠昌義
 芸大の先輩。現役で受けたときは不合格で、一晩泣き明かしたそうだ。(翌年入学。)また、画廊で個展を開いたとき、絵を一目見るなり「こんなのは絵ではない」と言って立ち去った人がいて、非常にショックを受けたそうだ。そんなエピソードに惹かれた。
 作品は具象画。日常風景を描いたものが多い。正直、好みのタイプの絵ではないが、印象には残った。
●村山槐多
 22歳で夭折した画家。あまりにも短すぎる生涯だなぁ。暗いタイプの絵、デッサンが多かった。今日が会期最終日。
●ヴィクトリアン・ジュエリー
 いろんな宝飾品。豪華。イギリス王室ゆかりの品もあった。あのダイアナ妃が、宝石商から送られた指輪があった。絵画やレースなども展示。美しかった。さすがにデザインは古いものもあったけれど。
●ガレオン船
 メキシコとの交流の歴史。船の模型や、衣装箱など。すみません、あまり印象に残ってなくて・・・。
●木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン
 2人の偉大な写真家。旅先の光景や、著名人のポートレートなど。味わいのある写真だった。彼らの撮ったカラー写真も展示。会場は結構混んでいた。
●6人のアーティストによる旅
 「旅」をモチーフに、新進気鋭の作家たちが写真を撮った。僕より若い人も多数。富士山を撮った写真が印象深かった。
●石田尚志
 最初に古いからくり写真(動画に見えたりするやつ)の機材が置いてあったんだけど、既視感。J.S.Bachの「フーガの技法」をモチーフにした作品が興味深かった。
●明治天皇と明治神宮創建 横山大観が明治神宮の建物を描いた絵があり、それだけが収穫だったかな・・・。ほかにも工芸品や絵巻物などを転じ。
●宝物殿 初めて訪れた。(写真。)明治神宮の入口からかなり歩いたが、宝物殿の前は一面の芝生で公園のようになっており、くつろげた。(日曜の昼下がり、天気もよかったが、人はまばら。)
 宝物殿は、明治天皇、昭憲皇太后ゆかりの品を展示。馬車があり、迫力だった。また、今は歴代天皇の肖像画が飾られている。(各天皇の一言説明付き。)
●DOMANI・明日展2009 工芸から油画まで多種多様な作品が並んでいた。ちょっと楽しかった。大きな赤いオブジェをいくつも展示してあるブースが印象に残った。こちらも今日が会期最終日。
●ルノワール 言わずと知れた巨匠。国内外の美術館から作品が来ていた。結構ボリュームがあり、ルノワール以外の作品はないです。やはり豊満な裸婦像などに惹かれる。映像展示は2つあり、後半の、ルノワール作品の光学的研究を見た。(作品にX線を当てたり、赤外線を当てたりして分析する。)
●木田安彦 迫力の木版画。下絵から展示。圧倒的な物量に驚かされた。ガラス絵も、いろんな神社仏閣を取材していて、そのお寺の特徴がよく表れていた。
 今日は歩き回って、結構疲れた・・・。(朝は寝不足で眠かったし。)