muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

GLOBAL NEW ART ほか14の美術館、博物館

発掘された日本列島2011

 最近見てきた展覧会。(3)は父と、(5)〜(7)はマイミクで映画通のシネキチくんと見た。後は一人で行動。以下、見てきた順。
(1)わがまちの宝物2(行田市郷土博物館)
(2)地中からのメッセージ(さきたま史跡の博物館)
(3)夏の風景 水石(みずいし)と染付盆器(さいたま市大宮盆栽美術館)
(4)遊び漫遊(埼玉県立歴史と民俗の博物館)
(5)子どもへのまなざし−トマトとメロン−(相田みつを美術館)
(6)明・清陶磁の名品―官窯の洗練、民窯の創造(出光美術館)
(7)もてなす悦び展(三菱一号館美術館)
(8)空海と密教美術展(東京国立博物館)
(9)孫文と梅屋庄吉 100年前の中国と日本(同上)
(10)大英博物館 古代ギリシャ展 究極の身体、完全なる美(国立西洋美術館)
(11)GLOBAL NEW ART−現代アートをもっと楽しむために−(損保ジャパン東郷青児美術館)
(12)東京の交通100年博〜都電・バス・地下鉄の“いま・むかし”〜(江戸東京博物館)
(13)発掘された日本列島2011(同上)
(14)名和晃平―シンセシス(東京都現代美術館)
(15)フレデリック・バック展(同上)
(16)MOTコレクション サイレント・ナレーター それぞれのものがたり 特集展示 石田尚志(同上)
(17)濱田庄司スタイル展(Panasonic電工 汐留ミュージアム)
(18)家の外の都市(まち)の中の家(東京オペラシティアートギャラリー)
(19)保田井智之 長円の夜(同上)
(20)project N 46 石井 亨(同上)
 国立西洋美術館(10)のみ2回目で、それ以外の感想を記します。
●わがまち2
 埼玉県内各地からの出土品。埴輪や土器など。ちょっと地味だった。
●地中
 こちらも出土品。古代に思いを巡らせてみたり。
●夏の風景
 夏らしい企画。ちょっと涼やか。ここの特別展示室は小さいねぇ。もっと広いといいのに。
●遊び漫遊
 昔の遊び道具。双六とか。昭和中期くらいのが多かったかな。僕のリアルタイムではないけど、ちょっと懐かしい気分に。
●トマトとメロン
 相田みつをの書。トマトはトマト、メロンはメロン。自明の理。
●明・清陶磁の名品
 古い陶磁器。色鮮やかなものもあり、見た目に楽しめた。古いものはいいなぁ。
●もてなす悦び
 ジャポニスムの器。ずらっとティーカップが並べられており、こんなのでお茶が飲めたらいいなぁと思った。でも、緊張するだろうなぁ。
●空海
 「国宝・重要文化財率98.9%」とあったので俄然期待が高まる。その名の通り、出品物のほとんどが国宝、重要文化財で見応えあった。東寺(京都)からの出品物は、現地で見たことがあるかも知れないけど、和歌山とか大阪、奈良の寺なんかは行ったことがないので、貴重な機会だった。平日だったが結構混んでいたので、低い位置にあるもの(経典とか)は、あまりじっくり見られなかった。会期中にもう1回くらいは訪れたいなぁ。
●孫文
 孫文やその周辺の人々の古写真。当時の北京や上海の写真もあった。次の仕事で時間が押していたので、そのことばかり気になり、いつも以上にさっさと見て回ったので、ちょっと味気なかった。会期中にまた来られるだろうか・・・。
●GLOBAL NEW ART
 企業のえらい人が集めた、現代アートの個人コレクション。質が高くてびっくり。リキテンスタインもあったし、ウォーホルの立体作品とか、奈良さんなど邦人現代アートも充実していた。ここまでの展覧会だったとは、正直何も考えずに訪れたので、思わぬ収穫だった。
 展示の最後の方に、実際に「現代アートのある部屋」が実物展示されており、本物の現代アートを壁に飾り、モダンな家具(ソファとか・・・実際に座れる)を配置してあった。ちょっと落ち着かない。
●交通100年博
 古い東京の交通。僕のリアルタイムではない。広告の鉄板などに何とも言えない味を感じた。キップ類も興味深かった。
●発掘2011
 いろんな考古物が展示されていた。今日の写真は、その中の2点で、古代の鬼瓦である。左が鬼の文様、右が鳳凰の文様だそう。平城宮の庭園を再現した展示があり、古代の庭はこのようなものだったかと、興味深く見た。
●名和晃平
 僕より若い人。すごいなぁ。MOTで個展なんて。作品は、多種多様なものが部屋を分けていっぱい並んでおり、動物の剥製に、ガラスの玉をたくさんつけた物や、地面に「動く水玉」を映して、平衡感覚が揺らいでしまうような物など、個性的だった。最初は何もなしに見て、最後の展示室で説明書き(?)の紙をくれ、それを片手にもう一度見るという趣向だった。
●フレデリック・バック
 アニメーション「木を植えた男」で有名な人。この展覧会で初めて知ったけど、アカデミー賞も受賞してたりして、国際的に認められているらしい。この人の書いた各種原画がいっぱい展示されており、初期から晩年まで、変わった部分、変わらない部分、それぞれ楽しめた。実際のアニメーションも映像展示していたし、オスカーもあってよかった。
●それぞれのものがたり
 今期のMOTコレクション(常設展)は、映像展示が多かった。3階展示室では、久しぶりにリキテンスタインも見たし、「ものがたり」をモチーフにした新収蔵品、収蔵品をたくさん展示してあって充実していた。最終室の宮島達男は今期も復活せず・・・。
●濱田庄司
 人間国宝で、民芸の大家。壺や皿などの素朴で味のある工芸品が、たくさん並んでいた。モダニストであったことは知られておらず、そこに焦点を当てた展覧会だった。
●家の外の
 日本帰国展。日本の様々な建築シーン(主に民家)を提唱する。ちょっと尖りすぎてて、「これでいいの?」などと思ってしまった。
●保田井智之
 彫刻がいろいろ並んでいた。静謐な雰囲気もあった。
●石井亨
 現在、芸大の博士課程に在籍中の人。布地を染めたものを展示。東京、品川、池袋、渋谷等、都内各地をモチーフにした作品が印象に残った。(黒字にビルを染めた、縦の正方形菱形の布。)