muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

三都画家くらべ ほか13の美術館、博物館

靉嘔(あいおう)展より

 最近見てきた展覧会。府中市美術館は車で連れて行ってもらい、友達と一緒に見ました。(ありがとうございました。)後は1人で行動。以下、見てきた順。
(1)昭和モダン 藤島武二と新制作初期会員たち(川越市立美術館)
(2)川越市立博物館
(3)川越城本丸御殿
(4)「黒井 健 絵本原画の世界 〜物語との出会い〜」展(松屋銀座)
(5)ユベール・ロベール−時間の庭(国立西洋美術館)
(6)ピラネージ『牢獄』展(同上)
(7)インカ帝国展(国立科学博物館)
(8)ものづくり展(同上)
(9)ボストン美術館 日本美術の至宝(東京国立博物館)
(10)大西博 回顧展 −幻景−(東京芸術大学大学美術館)
(11)VOCA展2012(上野の森美術館)
(12)東島毅「遮るものもないことについて−another」(同上)
(13)靉嘔(あいおう) ふたたび虹のかなたに(東京都現代美術館)
(14)田中敦子−アート・オブ・コネクティング(同上)
(15)MOTコレクション 特集展示|福島秀子/クロニクル 1964- OFF MUSEUM(同上)
(16)三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る 前期(府中市美術館)
(17)虎屋のお雛様(根津美術館)
(18)昭憲皇太后と赤十字展(明治神宮 宝物展示室)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●昭和モダン
 藤島武二の印象派のような色彩がよかった。ほかには猪熊弦一郎など。
●黒井 健
 絵本作家。結構いろんな画調で並んでいた。最後の方に置かれた、黒井氏デザインの切手に強く惹かれた。それもたくさんあり、評価の高さを伺わせる。僕の持っている切手もあった。
●ユベール・ロベール
 古代ローマへの憧憬・・・だろうか。落ち着いた風景画多数。ちょっと刺激が足りない気もした。国立西洋美術館はこの展覧会でGWに臨むが、大丈夫だろうか。(行った日もかなり空いていた。)
●ピラネージ
 常設展の中にある展示。重厚な、風格のある版画。撮影可だったのですべて撮った。
●インカ帝国展
 南米の古代文明。かなり混んでいた。古いものもいっぱいあった。また、科学的に考察していた。最後に、3Dシアターがあり、偏光メガネをかけて鑑賞。CGのアルパカが「そろそろメガネをかけてね」と映像の中で説明してくれてかわいらしかった。(会場からも笑いがこぼれていた。)映画自体は普通・・・。
●ものづくり展
 日本の物づくり。いろんなものが並んでいたが、桂由美デザインのウェディングドレスが印象に残った。(白い、極細繊維でできている。)
●ボストン美術館 日本美術の至宝
 とても期待していた展覧会。案の定、かなり混んでいた。古い仏画あり、曽我しょうはくの特集あり、さすがボストン美術館とうならせた。日本にあれば国宝指定のものも多かっただろう。江戸時代の日本画は、とても迫力があった。(画面も大きいし。)
●大西博
 芸大准教授だったが、去年の震災の20日後に、不慮の事故(水難事故)で亡くなったそうだ。残念。芸大買い上げ作品となった卒業制作や、近年の作品が並んでいた。やわらかく淡い色彩の、ブルーの絵(特に物体を描いてはいない)が印象に残った。
●VOCA展2012
 平面作品の祭典。若手作家の、いろんな傾向の作品があった。東京オペラシティでの個展で見かけた作家もいたかも知れない。(作風が見覚えあったので。)大賞とか、大原美術館賞とか、受賞作品も並べられていたが、どこが抜きんでているのかまではわからなかった。
●東島毅
 抽象画や、オブジェなど。去年のVOCA展受賞者だろうか。
●靉嘔
 「田園」と「虹色の画家」としての認識しかなかった人だけど、初期から最新作まで一堂に集められていて、多種多様な作風を確かめられてよかった。もちろん「虹色」の作品も多数並べられていた。(最新作だと、虹のスペクトルがきれいな感じになっていて、ちょっと残念かも。)顔抜きがあったので撮影してみた。(写真。)美術館係員は撮影してくれなかった。(断られた。)
●田中敦子
 丸をモチーフにした抽象画が印象に残った。
●MOTコレクション 特集展示|福島秀子/クロニクル 1964- OFF MUSEUM
 タイミングよく、ギャラリーツアー(解説ツアー)に参加できた。説明されて、理解が深まりよかった。この日の客は、ガイドに対してあまり絡んでこない感じだった。(大人しい。)福島秀子(故人)の作品が、初期から晩年まであり、模索していた初期からブルーが美しい晩年まで、確認できてよかった。(MOTに多量の寄贈があったそうで。)それまでずっとしまい込んでいたせいで、作品の題名が分からないのもかなりあった。
●三都画家くらべ
 応挙の子犬の絵! 久しぶりに出会い、またもやそのあまりのかわいらしさにKOされてしまう。普段はミュージアムショップなんて行かないのに、絵はがきまで買ってしまった。ほかにも、若冲はとてもよかったし、日本画をいっぱい見られてよかった。この日見たのは前期展で、後期は大幅に入れ替えがあるそうなので、行けたらまた行ってみたい。
●虎屋のお雛様
 6年ぶりの公開。平日にもかかわらずすごく混んでいた。好きなブロガーのChikirinさんが、「平日、日中の展覧会には、高齢者と女性しかいない」と書いていたが、まさにその通りだった。(恐ろしいくらい。)さて、雛道具は江戸時代、ひな人形は明治時代の作だそうで、特に雛道具がすばらしかった。小さくても本当に手が込んでいる。
 常設展も、桃山、朝鮮、江戸時代のいろんな茶道具が展示されていて収穫。味わい深いものがあった。
 「庭園の梅が咲きました」とあったので、久しぶりに外に出てみたが、梅まで距離がありそうだったので、見られなかった。(すぐに引き返した。)
●昭憲皇太后と赤十字展
 無料の展覧会。(空いてたけど。)宮中の衣装や、文書などが展示されていた。日本赤十字社総裁の挨拶文があり、近衛さんと言うことは、旧皇族だろうか。古いもののほかに、大震災でも救助活動した赤十字社の資料が色々あった。救援物資や活動の際の制服など。
※告知です・・・「赤毛のアン&ウェストサイド物語」の公演があります。3月31日(土)15:00開演です。会場は横浜ラポールです。(最寄り駅:JR新横浜。)チケットは大人2000円ですが、いろいろ割引等あるようなので(親子券など)、国連クラシックライブ協会のサイトをご覧ください。チケットの予約・お問い合わせは muroya@mail.raidway.ne.jp までお願いいたします。本番直前、公演当日になってからの連絡でも全然かまいませんので、ぜひ遊びにいらしてください!
●国連クラシックライブ協会・・・http://www.classiclive-un.org/
●横浜ラポール・・・http://www.yokohama-rf.jp/shisetsu/rapport/