muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

空からの眺め ほか23の美術館、博物館

ピラネージ「牢獄」展

 最近見てきた展覧会。すべて1人で見学。以下、見てきた順。
(1)野口久光 シネマ・グラフィックス 黄金期のヨーロッパ映画ポスター展(うらわ美術館)
(2)コレクションより まちとひと、その風景−木村荘八(しょうはち)の新聞小説挿絵(同上)
(3)ユベール・ロベール−時間の庭(国立西洋美術館)
(4)ピラネージ『牢獄』展(同上)
(5)インカ帝国展(国立科学博物館)
(6)縄文人展 芸術と科学の融合(同上)
(7)ボストン美術館 日本美術の至宝(東京国立博物館)
(8)「公募団体ベストセレクション 美術 2012」展(東京都美術館)
(9)近代洋画の開拓者 高橋由一(東京芸術大学大学美術館)
(10)芸大コレクション展―春の名品選―(同上)
(11)館蔵刀剣展(行田市郷土博物館)
(12)埼玉 あの遺跡 この遺跡(さきたま史跡の博物館)
(13)草間彌生 永遠の永遠の永遠(埼玉県立近代美術館)
(14)ホノルル美術館所蔵 「北斎展」後期(三井記念美術館)
(15)南桂子展 船の旅 詩と童話と版画の世界(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
(16)五浦と岡倉天心の遺産展(日本橋タカシマヤ)
(17)寄生虫が松を枯らす−植物の寄生虫(目黒寄生虫館)
(18)シャルロット・ペリアンと日本(目黒区美術館)
(19)情熱と憂愁−パリに生きた外国人画家たち(松岡美術館)
(20)光の造形〜操作された写真〜平成24年度東京都写真美術館コレクション展(東京都写真美術館)
(21)川内倫子展 照度 あめつち 影を見る(同上)
(22)第37回 2012 JPS展 日本写真家協会展(同上)
(23)桜・さくら・SAKURA 2012−美術館でお花見!−(山種美術館)
(24)空からの眺め−大江戸八百八町(太田記念美術館)
(25)大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年(国立新美術館)
(26)セザンヌ―パリとプロヴァンス(同上)
(27)テマヒマ展〈東北の食と住〉(21_21 DESIGN SIGHT)
(28)毛利家の至宝 大名文化の精粋(サントリー美術館)
(29)追悼・一原有徳展 ヒラケゴマ(武蔵野市立吉祥寺美術館)
(30)マックス・エルンスト−フィギュア×スケープ(横浜美術館)
 初めて見たものに限って、感想を記します。
●野口久光
 古き良き時代の、日本における洋画(映画)のポスター。なんとも言えない味わいがあった。解説員によるガイドツアーがあり、平日の夕方なのに珍しいなぁ・・・と思って聴いていたら、よみうりカルチャーの会員向けの企画なのだった。指摘されてもちゃっかり聴いていたけど・・・。
●木村荘八
 新聞挿絵なので、趣があった。
●縄文人展
 写真パネルばかりで、縄文土器などもなかった。ちょっとがっかり・・・。
●公募団体ベストセレクション
 長期間の改装工事を終えて、2年ぶりに東京都美術館を訪れた。中はスカリバリアフリーになっており、エスカレーターやエレベーターもたくさん新設されていた。各種案内表示も、これでもかとばかりにわかりやすくなっていた。
 さて、公募展の作家作品からなるこの展覧会、正直感想が書きづらい。国立新美術館で時々見ている各種公募展の延長のような気がしてならなかった。なので、さっさと歩いて済ませた・・・。展示作品はかなり多かったです。(彫刻など、立体作品もあった。)お腹いっぱい・・・。
●高橋由一
 有名な「鮭図」があった。それも複数。芸大美術館所蔵のものが一番絵のサイズが大きかった。日本における洋画黎明期の歩みだなぁ・・・。
●芸大コレクション展―春の名品選―
 古い仏像、仏画などから、現教員たちの作品まで、幅広く展示していた。よかったです。
●館蔵刀剣展
 正直刀剣のことはよくわからないが、鎌倉時代とか、古い刀があったのでいいんじゃないだろうか。
●埼玉 あの遺跡 この遺跡
 通史展示。この博物館、今年はこれしか企画展やらないんだろうか。格遺跡の出土品を展示していた。いいんだけど、地味。
●「北斎展」後期
 前期展に引き続き、後期展も行けてよかった。どこが展示替えだったかは、よくわからないが・・・。富嶽三十六景をはじめ、北斎のいろんな絵画作品。やはりいい。
●南桂子展 船の旅
 上質の絵本のような、雰囲気ある版画展。
●五浦と岡倉天心
 東日本大震災の津波で流されてしまった、五浦六角堂の、再建記念の展覧会。岡倉天心の資料がいっぱいあった。絵画作品の出品も多数。
●シャルロット・ペリアン
 女流作家。戦前の展覧会ポスターなど、当時のモダンだった。座れる椅子は、みんな座られていて、体験できなかった。民芸などにも交流があった模様。
●情熱と憂愁
 ピカソ、ヴラマンク、モディリアーニ、シャガール等、昔のパリに生きた外国人作家。写真撮影できるので、ついつい訪れてしまう。(ピカソは以前にも展示されていたと思う。晩年の「殴り描き風」作品。)見応えあった。陶器なんかも、展示替えされていて、古い中国の皿などよかった。
●光の造形〜操作された写真〜
 古い写真。黎明期。あまり印象に残ってない・・・。
●川内倫子
 現代的な写真だった。それほど先鋭的ではなかったかも知れないけど・・・。こちらもあまり印象に残ってない・・・。
●第37回 2012 JPS展
 公募展。きれいな写真がたくさんあった。
●空からの眺め−大江戸八百八町
 俯瞰の浮世絵など。北斎の富嶽三十六景をここでも拝められた。江戸の人たちには斬新な浮世絵だったろうなぁ・・・。
 今日の写真は、ピラネージ牢獄展から。(国立西洋美術館。)