muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

アラブ・エクスプレス展 ほか21の美術館、博物館

アラブ・エクスプレス展

 最近見てきた展覧会。すべて1人で見学。以下、見てきた順。
(1)東京藝大出身の陶芸家たち―菊池コレクションから(智美術館)
(2)「具体」−ニッポンの前衛 18年の軌跡(国立新美術館)
(3)大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年(同上)
(4)テマヒマ展〈東北の食と住〉(21_21 DESIGN SIGHT)
(5)紅型(びんがた)琉球王朝のいろとかたち(サントリー美術館)
(6)植田正治の写真世界(富士フィルムスクエア)
(7)新田次郎の愛した山々(同上)
(8)大英博物館 古代エジプト展(森アーツセンターギャラリー)
(9)アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る(森美術館)
(10)MAMプロジェクト017:イ・チャンウォン(同上)
(11)ウルトラマン・アート! 時代と創造−ウルトラマン&ウルトラセブン(埼玉県立近代美術館)
(12)MOMASコレクション 第2期 開館30周年記念特別展示1(同上)
(13)ちひろと世界の絵本画家たち(損保ジャパン東郷青児美術館)
(14)行田の教育200年史(行田市郷土博物館)
(15)平成24年度最新出土品展「地中からのメッセージ」(さきたま史跡の博物館)
(16)ブラティスラヴァ世界絵本原画展―広がる絵本のかたち(うらわ美術館)
(17)世界のびっくり おもしろお札ワールド(お札と切手の博物館)
(18)アール・デコ 光のエレガンス(パナソニック 汐留ミュージアム)
(19)ドビュッシー 、音楽と美術−印象派と象徴派のあいだで(ブリヂストン美術館)
(20)夏の風情を楽しむ−近世から近代の絵画−(遠山記念館)
(21)奈良良智:君や僕にちょっと似ている(横浜美術館)
(22)水石の美―鑑賞石の世界―(大宮盆栽美術館)
(23)夏休みアート教室 みんなで展覧会をつくろう!(同上)
(24)にほん美術夏期学校(サマースクール)(埼玉県立歴史と民俗の博物館)
(25)吉川霊華(きっかわれいか)展 近代にうまれた線の探究者(東京国立近代美術館)
(26)写真の現在4 そのときの光、そのさきの風(同上)
(27)こども工芸館/おとな工芸館 植物図鑑(同上工芸館)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●東京藝大出身の陶芸家たち
 芸大の陶芸作家たち。僕より若い人もいたかもしれない。個性的な焼き物だった。
●「具体」
 吉原治良は好きな作家なので期待していた展覧会。抽象画がたくさん並んでいた。吉原の作品も多数あったのでよかった。当時の尖った感じが、なぜか懐かしい印象。
●植田正治の写真世界
 小規模な展示だったので拍子抜け。でもこの人の作品は好きなのでよかった。
●新田次郎
 すごく綺麗な山岳写真。1辺が1M以上あるような写真もあったが、全然ジャギってない。プロ仕様なのだろう。
●大英博物館 古代エジプト展
 祝日の午後に行ったらすごい混みよう。入場するまで待たされた。(日本人はこの手の展覧会が好きだからねぇ。)
 大英博物館所蔵の「死者の書」がメイン。やはり独特だ。
●アラブ・エクスプレス展
 普段馴染みのない、アラブ世界の現代アート。(今日の写真。)
 一言で言ってしまえば、「遅れている・・・」ような気がした。いまだに「アラブとしてのアイデンティティ」にこだわっていて、世界的な視野に乏しいというか・・・。もちろん、この展覧会だけがアラブ現代アートの全てではないだろうから、断言することはできないが。
 でも、エネルギッシュな作品もあったりして、なかなか楽しかったです。
●MAMプロジェクト017:イ・チャンウォン
 影絵の技法を使った、幻想的な作品。
●ウルトラマン・アート!
 僕が子供の頃夢中だった、ウルトラマンをアートの視点で。当時の資料がふんだんで、面白かったです。視聴率も良かったし、過密スケジュールで制作されていた。台本とかもあって興味深かった。
●MOMASコレクション 第2期
 充実した常設展。西洋画と日本画だった。
●ちひろと世界の絵本画家たち
 いわさきちひろは好きな絵本作家なので、彼女の作品が見られてよかった。意外と実験的な作風も試していたのね・・・。そのほか、世界各国の絵本作家作品。それぞれ個性的だった。
●行田の教育200年史
 学校の看板が印象に残った。古い学生写真も。
●平成24年度最新出土品展「地中からのメッセージ」
 いつもの展示かな。土器とか。古いものはいい。
●ブラティスラヴァ世界絵本原画展―広がる絵本のかたち
 絵本のコンクール。グランプリは韓国作家のもので、個性的だった。時間がなくてあまりゆっくり見られなかったのが残念。からくり絵本(飛び出す絵本の類)の特集もよかった。こういうの、子供は好きなんだよねぇ・・・。
●おもしろお札ワールド
 世界のいろんなお札。エリザベス女王の紙幣は、彼女が年をとるとともに肖像も変化している。手すき
絵葉書作成の体験コーナーがあり、透かしのある絵葉書をつくった。節電で、湿ったはがきを乾かしてくれなかった・・・。
●アール・デコ 光のエレガンス
 当時のモダン。洒落たガラス器が良かったです。
●ドビュッシー 、音楽と美術
 「海」の楽譜とか、「水の反映」の自筆譜(ファクシミリ版かも)もあったりして、すごく興味深かった。当時のジャポニスム愛好を反映して、日本の美術品もあった。
●夏の風情を楽しむ−近世から近代の絵画−
 安田靫彦の「雷神図」が大作でよかった。ほかにも、川端龍子とか、大御所の作品が並んでいた。江戸時代の古い絵画もあったので収穫。
●奈良良智:君や僕にちょっと似ている
 奈良さんの作品は好きなので、期待した。会場は若い女性が多かった。今年制作の作品まで、結構並んでいた。彫刻作品もあった。この人、この先はどうなっていくんだろう・・・。やっぱり自分のモノマネだろうか・・・。
●水石の美
 盆栽につきものの水石。自然を感じさせたりして、イマジネーションが広がった。
●夏休みアート教室
 子どもとのワークショップ。講師作品もあったのでよかった。オブジェなど。
●にほん美術夏期学校
 この博物館の所蔵品展。富嶽三十六景の稲妻の絵が(何度も見てるけど)よかった。屏風絵なども充実していた。
●こども工芸館/おとな工芸館 植物図鑑
 スタンプラリーをやっていて、ノートをもらえた。松田権六先生の作品は、いつもあるねぇ。藤田さんのガラス器も良かった。多種多様な展示。子供にも気を配っていた。