muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

映画 : 野火

muroyan2015-08-31

※ネタバレはありません。
 今日は、映画「野火」を観てきました。(監督・出演:塚本晋也)映画通の友達、シネキチくんと鑑賞しました。
 この映画を知ったきっかけは、先日のNHKニュースで取り上げられていたことからです。戦争について考えさせられる、若い人も注目の映画、ということで・・・。公開劇場が限られているため(こうのすシネマでは上映していない)、渋谷のユーロスペースまで出向きました。
 上映前から眠くて眠くて、シネキチくんからは「上映中に寝てたらつまみ出す」と言われていたので戦々恐々でしたが、本編が始まったら寝ないで最後まで観ることが出来ました。よかったよかった・・・。
 平日の15:00の回というのに満席で、立ち見客もちらほら見かけました。あまり大きな劇場ではないので、後方中央の通路側に席を取りました。
 さて、「野火」ですが、えぐかったです。戦争状態、飢餓状況における人間の、極限状態を余すことなく(いやというほど)描いていました。急に(本当に突然に)銃撃シーンがあったりして、その度に大音響で「バババババッ」となるので、「あっ」と驚きのリアクションをしてしまいました。口に出して・・・。(恥ずかしかったです。)
 95分くらいの短い映画でしたが、長く感じられました。(悪い意味ではない。)全体にのっぺりとした、同じような景色のシーンがずっと続くので、緊張感があります。
 後半に出てくる、若い役者さん(男性)が、非常に映画的な、独特の演技をしていて気になりました。(演技がうまい、下手と言うことではありません。)彼は、なんていう俳優なんだろう・・・。
 観ている最中から、「ラストシーンはどうオチを付けるつもり・・・?」と気になりましたが、最後は納得しました。
 救いのない(?)映画ではありますが、観ておいてよかったです。お誘いに乗ってくれたシネキチくんにも感謝します。ありがとう。彼の感想も参考になりました。