muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

青春ポップスコンサート 綾瀬市 (神奈川県)

 2019年9月8日、神奈川県の綾瀬市オーエンス文化会館大ホールにて、「オーケストラで歌う青春ポップスコンサート」本番でした。僕はN響団友オーケストラ(16名編成)の一員でピアノ演奏しました。本日のピアノは、ヤマハC.F.でした。

 数々のヒット曲で知られる、太田裕美、渡辺真知子、庄野真代、3氏によるジョイントコンサートです。本日の公演で42回目かな。着実に歩みを続けています。

 折からの台風接近で、客席の入りは必ずしも芳しくはありませんでしたが、ステージはその分熱気を帯びて、白熱した演奏がくり広げられました。

 今日は僕は、本番では全曲暗譜で臨みました。(歌い手さん1人1曲ずつ、暗譜の完璧でない楽曲があったので、密かに前の晩、予習しました。)その結果、「飛んでイスタンブール」の後奏で、ちょっと頭が真っ白になってしまいしどろもどろしてしまいましたが、その他の楽曲は行けたと思います。今後も全曲暗譜の方針で行こうかなと思いました。(飛んで~は暗譜が完璧なはずなのですが・・・。)本番でピアノに着席した際、「譜面台のないピアノ」を見て、何気に身が引き締まりました。

 今日は本番中、真知子さんの「ブルー」が静かに終わったところで、携帯の着信音が盛大に鳴り渡るアクシデントがありました。これは正確には着信音ではなく、台風の緊急注意報が鳴ってしまったのだと思います。マナーモードにしていても、こういう信号は音が鳴りますので・・・。

 で、それが「ソシレ」の和音だったので、ピアノで「ソシレ」の和音をとっさに弾いて、受けて、適当に繋ぎながら、シームレスに次の「愛のゆくえ」の前奏につなげました。和声学的には自然な流れですので、客席にもスムーズにつながったように感じられたかなと思います。

 この一連の処理は、実はその場の閃きではなくて、以前、Youtubeで「携帯の着信音が演奏中に鳴ってしまったときの処理」みたいな粋な動画を見ていて、それを参考にしたものです。

 ですので、お願いです。演奏中はマナーモードではなく、携帯(スマホ)の電源からお切りいただきますよう、お願いいたします。非常の場合は係員がすみやかに対応いたしますので、大丈夫です。

 その、真知子さんの「ブルー」イントロは、本日も「季節の翳りに」の引用で入りました。季節柄ですね。

 今日は、裕美さんの披露楽曲で、「九月の雨」が少し久しぶりに復活しました。僕にとっての「裕美さんの曲」といえば、九月の雨で、泣けるほど好きな曲です。しかし、あまり過度の感情移入はせず、少し抑え気味に弾いています。リハーサルでのオケのサウンドチェックでもこの曲を演奏しました。

 本日のピアノは、弱音も強音もよく応えてくれて、弾いていて気持ちよかったです。

 本日ご来場の皆さま、台風接近の中、本当にありがとうございました。キャスト、スタッフの方々、ホールの人たちにもお世話になりました。お疲れさまでした。

 今日の写真は、終演後に真知子さんとの1コマです。いつもありがとうございます。

●歌手3名のオープニング
♪唇よ、熱く君を語れ
♪Hey Lady 優しくなれるかい
♪南風
●渡辺真知子さんステージ
♪迷い道
♪ブルー
♪愛(いのち)のゆくえ
♪かもめが翔んだ日
♪歌って歌って恋をして
●庄野真代さんステージ
♪飛んでイスタンブール
♪モンテカルロで乾杯
♪アデュー
♪月夜のワルツ
♪Good-bye Morning
●太田裕美さんステージ
♪雨だれ(裕美さん弾き語り)
♪九月の雨
♪ステキのキセキ
♪木綿のハンカチーフ
♪さらばシベリア鉄道
♪翼をください
●アンコール
♪夢で逢えたら
(全曲、室谷章オーケストレーションによる。)

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