muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

モーリス・ブルグ氏の公開レッスン(オーボエ)

ピアノはヤマハではなかった

 オーボエの芸大時代後輩、桃原(とうばる)健一さんの伴奏で、新宿のダブルリード株式会社スタジオに行ってきた。
 今日はオーボエの世界では世界的に有名な、モーリス・ブルグ氏の公開レッスンである。曲目はCrusellのディヴェルティメントハ長調。もともとはオーボエと弦楽四重奏の編成だ。古典的な曲。
 楽譜を送ってもらってから、二人で合わせをしておくことができなくて、今日は朝一で会場に入らせてもらい、そこで合わせた。
 9:40くらいから聴講の人が入ってきた。全部で12,3人くらいの人がレッスンを聴いていたと思う。通訳というほどではないが、要所要所で訳をしてくださる女性もついた。モーリス・ブルグ氏はフランス人みたいだが、レッスンは英語で行われた。
 10:00からレッスン開始だったのだが、かなり止められ、細かいパッセージなどをチェックしていた。ブルグ氏から、刻みのところで「オーボエの人もピアノの人もコントロールができていないので・・・」みたいなことを言われてしまった。
 「ディヴェルティメントハ長調」は全部通すと9分くらいなのだが、最後の方ははしょりながらのレッスンとなった。
 ときどき演奏してくださる「模範演奏」(あんまり長くは吹かないが)はさすが素晴らしく、名プレイヤーなのだなと思った。
 桃原さんのレッスンが終わり、次の人のレッスンの最初の方だけ聴いた。次の人はシューマンの「3つのロマンス」を持ってきていたのだが、演奏する前に、使用楽譜の出版社のことについて注意を受けていた。受講者はPeters版を使っていたのだが、ブルグ氏はしきりに「エンレ、エンレ」と言われる。Henle(ヘンレ)版のことだとわかった。確かにヘンレ版の方がいいんだけど、高いんだよねぇ・・・。でも自分も、高くても信頼の置ける出版社の楽譜を買うようにしている。ブルグ氏曰く「演奏するのに使う楽譜の出版社を選ぶことは重要なこと」だそう。ごもっとも。