muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

トレース・エレメンツ ほか5つの美術館、博物館

ICCにて

 今日はお休みで、都内でいろいろ展覧会を見てきた。1人で行動した。以下、見てきた順。
(1)オープン・スペース2008(ICC)
(2)ICCキッズ・プログラム2008(同上)
(3)[企画展]トレース・エレメンツ 日豪の写真メディアにおける精神と記憶(東京オペラシティアートギャラリー)
(4)[特別展示]麻田浩 展(同上)
(5)[project N]project N34 近藤恵介(同上)
(6)画業30周年 鈴木英人の世界展(日本橋三越)
(7)特別展 美術の遊びとこころIII NIPPONの夏 −応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで−(三井記念美術館)
(8)たばこと塩の博物館開館30周年記念特別展 第30回 夏休み塩の学習室 動物にきこう! 塩のひみつ(たばこと塩の博物館)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●オープン・スペース2008
 インタラクティブな作品群。まさに近未来の感じ。今日の写真は撮影可だった作品。人が踏み込むことによっていろいろなリアクションが楽しめる。直接生活に役立つのかはわからないが、こういうのは音楽や絵画と同じで、心を潤すためになくてはならないものだろう。
●ICCキッズ・プログラム2008
 夏休みということで子ども向けの展示。しかし中身は、オープン・スペースと同じで凝っている。
 森美術館でも以前見た、「計算の庭」があった。最初に数字の書かれた札を首に提げ、会場内の「×5」とか「÷2」などのゲートを計算通りにくぐり、最後に数値が「73」になるように出口を出ると正解。僕は比較的易しい「2」の札でトライしたが、だめであった。
 ほかにも子ども向けのインタラクティブなものがいくつかあった。
●トレース・エレメンツ
 「写真展」なので、それ自体は東京都写真美術館でいやというほど見ているので、どれほどのものかと思っていた。
 そしたら、かなり芸術的で先鋭的な〜尖った〜写真がいっぱいあった。プリントアウトされた写真以外にも、映像展示とか。正直、普通の写真展ではないです。写真通なら楽しめるかも・・・。(私は素人なんで。)
●麻田浩
 65歳で自ら命を絶った画家。京都に縁があるのか、京都市芸大の教授を務めたり、作品が京都国立近代美術館に所蔵されたりしている。
 この人の絵には何か人を寄せ付けないような「厳しさ」や孤高の感じが漂う。基本は具象だけど、そんなに単純なものでもない。
●近藤恵介
 1981年生まれ。(若い。)芸大日本画科卒。作品はこぢんまりとした感じ。絵のサイズもそれほど大きくない。この、project Nシリーズ(若手作家応援)を見てきた中では、あまり印象に残らなかった・・・。
●鈴木英人
 この人の絵(イラスト?)はかなり見覚えがある。一番懐かしかったのは、資生堂のシャンプー「TOPBOY」を見たとき。
 作品は個性があり、作者のコメントもいっぱい掲げられている。
 2008年制作の作品群が、新しい境地を示していた。以前のものとなにか作風が違っていてなかなかよかった。
 正直あまり期待していなかった展覧会だが、見直した。
●動物にきこう! 塩のひみつ
 「動物園」が設けられていたが、実際にいた生物は淡水魚と海水魚のみ。あとは写真展示だった。(しょうがないか。)ウミガメの剥製(はくせい)もあった。
 展示自体はとりたててどうというものはないが、あちこちで子どもを対象にした「教室」が開かれていた。塩に関するもので、塩は電気を通すか、などのテーマで白衣を着た係員が「授業」をしていた。親子連れが対象だな。
 というわけで、今日は三井記念美術館以外は初めてだった。たばこと塩の博物館は、急に思いついて、携帯で展覧会情報をチェックしてから行った。この博物館は、何度行っても、渋谷駅からの道が覚えられない・・・。