muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

液晶絵画、中国当代美術 ほか9つの美術館、博物館

芸大美術館にて

 今日はお休みで、都内各地を廻りいろいろ展覧会を見てきた。天気が心配だったが(あんなに朝からTVで「豪雨に注意」と騒ぐんだもの)、恵比寿で(展覧会鑑賞中に)少し降った程度で、傘は差さずにすんだ。今日は1人で行動した。以下、見てきた順。
(1)黄金の国ジパングとエル・ドラード展(国立科学博物館)
(2)特集陳列「六波羅蜜寺の仏像」(東京国立博物館)
(3)狩野芳崖 悲母観音への軌跡−東京藝術大学所蔵品を中心に(東京芸術大学大学美術館)
(4)台東区コレクション展 日本絵画の源流、敦煌莫高窟壁画模写(同上)
(5)フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち(東京都美術館)
(6)コロー 光と追憶の変奏曲(国立西洋美術館)
(7)村野藤吾・建築とインテリア ひとをつくる空間の美学(松下電工 汐留ミュージアム)
(8)液晶絵画 STILL/MOTION(東京都写真美術館)
(9)ヴィジョンズ オブ アメリカ 第2部 わが祖国(同上)
(10)アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―(国立新美術館)
(11)ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密(同上)
(12)小袖 江戸のオートクチュール(サントリー美術館)
 初めて行ったものに限って感想を記します。
●六波羅蜜寺
 平安〜鎌倉時代くらいの仏像。像の後ろからも見られた。くすんでいるが、完成当時は極彩色だったのだろう。(多分。)
●悲母観音
 悲母観音像(重要美術品)は確か切手になっていたと思う。その作者、狩野芳崖の画業をたどる。13歳当時の作品が展示されていたが、すでに一人前だった・・・。この人は東京美術学校の教授になるはずだったが、開校直前に亡くなった。悲母観音の下絵も多く展示していた。
●敦煌莫高窟壁画模写
 敦煌の壁画の模写。以前の芸大生の作だが、大学買い上げ作品だという。現状模写である。僕が行ったときは外国語(韓国語?)のガイドの人がなにやらツアーをしていた。美術館公認のものだろうか。
●村野藤吾
 90歳を過ぎても建築設計に携わった人。日生劇場など、僕が行ったことのある建物も設計している。さすがに現物は展示できないので写真展示が多かった。一部のインテリアは展示していた。
●液晶絵画
 森村泰昌先生の作品が見れたのでよかった。(フェルメールの部屋。)この美術館にしては珍しく、映像と絵画の展示。
 「東京ぱらぱら」という作品群が印象に残った。上部、中部、下部に別々の人間の映像を流し、それぞれが脱いでいくもの。全裸になるが肝心の部分(?)は隠される。上半身裸の部分に、首から上の部分は鑑賞者の映像が合成されるものもあった。
●第2部 わが祖国
 古き良きアメリカの写真。LIFE誌などの現物展示もあった。キャパの報道写真があったのでよかった。今日が会期初日。
●中国当代美術
 今日とても期待していた。中国の現代美術が垣間見られた。東京都現代美術館で観た作品もあった。パフォーマンスアートがすごかった。不衛生なトイレに裸でずっと座っている映像とか。「不快になる表現があります」と但し書きがしてある映像展示も多かった。
 中国の現代ポップアートも見られてよかった。
 「老人ホーム」という、実物の電動車いすに、実物大の老人の人形(かなりリアル)が乗って、右往左往しているという作品が、ちょっと衝撃的だった。こればかりは実際に見てみないとわからないだろう。
 2回目以上の展覧会はわりと素通りしてしまったので、全部見終わるのにあまり時間はかからなかったと思う。