muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

パウル・クレー展 ほか7つの美術館

松岡美術館のミレイ

 最近見てきた展覧会。(11)は父と見た。後は1人で行動。以下、見てきた順。
(1)森と芸術(東京都庭園美術館)
(2)西洋絵画の中の人びと −ジョン・エヴァレット・ミレイ、ルノワールからシャガールまで−(松岡美術館)
(3)藤田嗣治展 人物と動物(目黒区美術館)
(4)ラファエル前派からウィリアム・モリスへ展(同上)
(5)増田三男(みつお) 清爽の彫金 --- そして、富本憲吉(東京国立近代美術館工芸館)
(6)新収蔵品展2008-2010(同上)
(7)パウル・クレー|おわらないアトリエ(東京国立近代美術館)
(8)ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー(東京オペラシティアートギャラリー)
(9)李禹煥(リー・ウーファン)と韓国の作家たち(同上)
(10)project N 45 クサナギシンペイ(同上)
(11)繍(ぬい)−技とデザイン−(遠山記念館)
 今回はすべて初めてだった。
●森と芸術
 「森」をテーマにした様々なアート。「森」だったら何でもありの様相。でも、コローやクールベ、マグリット、ルソーなどの油画やガレのランプなど見られて、メジャーなアート好きだったら楽しめそう。僕的にはよかったです。(思わぬ収穫だった。)
●西洋絵画の中の人びと
 シャガール、ルノワール、モネ等々、メジャーな作家陣。(無名の画家も結構多かったけど。)相変わらずすごいコレクション。今日の写真はここで展示のミレイ。ほかにも、中国やベトナムの古い陶器があり、目の保養になった。ここのヘンリー・ムアの彫刻には、いつも癒される。
●藤田嗣治展
 フジタの様々な動物画、人物画。味わいがあるなぁ。知人に出した絵はがきも結構出品されていた。直筆の絵・・・。
●ラファエル前派
 「ラファエロ」かと思ったら「ラファエル」で、違った。ちょっとがっかり。19世紀イギリスの油画など。ミレイもあった。品性があるね。一種、ミュシャにも通じるような。
●松田三男
 自然界にモチーフを取った金工。格調高かった。富本憲吉も結構あった。
●新収蔵品展
 いろいろあったけど、アートのためのアートのような、実用には不向きみたいな作品が、斬新に感じられた。新収蔵品とは言っても、松田権六先生とかあるんだけど・・・。
●パウル・クレー
 大いに期待した展覧会。すごい人出だった。(休日の午後だったので。)東京国立近代美術館でクレー展を開催するのは、初めてだそう。ちょっと意外。具象画とも抽象画ともつかないような、一種独特の作品が多数並んでいた。日本人、好きなのかなぁ。(好きなんだろうねぇ、この人出だもん。)スイスのパウル・クレーセンターからの出品が多かった。僕的にはいまいち理解しがたい印象のクレー作品だけど、いっぱい見られてよかったです。展示室が迷路のようだった。(見逃した作品もあるかも知れない。)
●ホンマタカシ
 写真展。日常生活における娘を撮ったり、アメリカのマクドナルドやハイウェーを色々写していた。世界的にも注目される作家だそう。こういうのが写真の最先端なのね・・・。
●李禹煥
 この作家は結構好きなので、たくさん並んでいてとてもよかった。いつもの、線がかすれている作品はもちろん、違った作風のも数点あった。韓国の作家もたくさん紹介されていた。
●クサナギシンペイ
 初夏の季節にふさわしい、「暑苦しくない」さわやかな絵が並んでいた。余白を多く取っていた。気軽に見られて、いい感じ。
●繍
 江戸時代〜昭和時代の着物。大正時代の花魁の衣装は、けばけばしくて面白かった。(着物なのに「鏡」が着いていて、ちょっと下品だったし。)平安時代前期の布(切れ端)や、桃山時代の刺繍もあり、古い物好きなのでよかったです。