muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

ストアハウスカンパニー「Remains」

ロビー風景

 ストアハウスカンパニー公演「Remains」を見た。(江古田ストアハウス、本日初日。)
 全体はいくつかのパートに分かれているように思えた。(演出の意図は知らない。)導入部(ぼろ切れに埋もれてたたずんでいる)、ひたすら「歩く」パート、服を脱いでいくパート、新しい服を着ていくパート等々・・・。一つ一つのパートは緊張感があり面白いのだが、全体を通して一時間超というのはこういったスタイルの公演の場合かなり長く感じる。トータルで40−50分くらいが観ている者の集中力も持続してよいと感じるのだが。
 音楽はアコースティックピアノの音色のキーボードのみ。終演後演奏者に話を聞いてみたところ、基本的には即興演奏なのだそうだ。にしては現代音楽風の音楽が公演によくマッチしていて感心した。(最初にキーボードから奏でられた、レ−ド#の長七度は印象深い。)
 そういえば自分もかつてサロン劇場(村松英子さん主宰)というところのお芝居でピアノ一本でBGMをつけたとき、そのほとんどを即興演奏でまかなったものだ。三島由紀夫の近代能楽集から「班女」だったのだが、サロン劇場は古典派芝居、今日のは現代的な舞台と雰囲気は違うが、同じ底流のようなものを感じて少しうれしくなった。
 公演は23日まで。がんばってください。
●ストアハウスカンパニーのサイト・・・http://www.storehouse.ne.jp/