muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

クロム舎公演「暗い日曜日」

壁にのし紙が・・・

 高円寺の明石スタジオにて、クロム舎第5回公演「暗い日曜日」千秋楽ソワレを観てきた。(作・演出 西山聡)
 脚本内に「作者のメッセージ」が直截的に含まれているものはいやなのだが、今回はわりとそれっぽい要素があったにもかかわらず、脚本がとてもよかったので納得させられてしまった。返す言葉もございません。
 私は今までに何度かクロム舎の公演を見ているらしいのだが、覚えていなくて、ということは今までの公演は(私にとって)あまり印象に残らなかったということなのだろう。しかし今回は圧倒されっぱなしで強烈な印象を受けた。一年たっても絶対忘れないと思う。
 脚本はあまり「舞台っぽい言葉」ではなく、ごく日常の若者の会話劇という感じである。これがシリアスな場面でギャグが飛び出したりして、私の待ち望んだ脚本なのだ。
 演技も熱が入っていて素晴らしかった。今日が千秋楽で普段初日の舞台ばかり観ている身には、千秋楽らしい練り込まれた完成度の高い演技が快かった。一人一人のキャラもよく立っており、一人一人にちゃんと見せ場(おいしい場面)があるのは役者にとってもうれしかったのではないか。
 ラストシーン、行方のわからなくなっていた人が訪ねてきて終わる、という手法は先日の「煩悩 IN THE SKY」で観ていたのであれだったが・・・。
 役者の皆さん、そして作・演出の西山さん、お疲れ様でした! メールをくださった役者の清水さんにご挨拶したかった・・・。
●クロム舎のサイト・・・http://kuromusya.web.infoseek.co.jp/