muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「The Night is still Young」「とりあえず歩いてみる」

東京芸術劇場に届けられた花

 昼は池袋の東京芸術劇場小ホール1にて、ミスタースリムカンパニー結成30周年記念公演「The Night is still Young」公演三日目のマチネを観てきた。(脚本・演出 深水龍作)
 この劇団のお芝居・・・というかロックンロールミュージカルは2004/12/10にも観たことがあって(ブログにも記載)、パワフルな舞台を見せることには定評があると思うので期待していった。そして期待通りの楽しいミュージカルを見せてくれた。
 ストーリーは、グランドキャバレー「ミネソタ」の歌姫を巡る物語。詐欺とかいろいろ波乱はあるが、一直線に話は進んでいく。
 全体に昭和の匂いを漂わせた、どこか懐かしい感じのする舞台である。
 演技は全体に統一の見事に取れた、大劇場の芝居だと思った。このくらいのホールには似つかわしいかな。
 以前の作品のナンバーも演奏され、「ミネソタの卵売り」とかは覚えていた。
 衣装が結構きれいでよかった。かなりみんな衣装替えが激しいので舞台裏は大変だったと思う。
 役者に梨本謙次郎さんという有名な方が出てらして(重要な役)、歌も歌っていた。
 12月の赤毛のアンでご一緒する、俳優の池田良くんもこの公演を見に来ていて、ばったり会った。いろいろ話をする。
 公演は4日まで。千秋楽まで頑張ってください!
 夜は目白のアイピット目白にて、劇団フールズキャップ公演第18回公演「とりあえず歩いてみる」初日の舞台を観てきた。(作・櫻井信吾、演出・わたさこまさじ)
 物語は、舞台となる喫茶店にいつの間にかあったバッグいっぱいの札束を巡る、劇中の言葉を借りていうならば「出来の悪いサスペンス」。
 脚本にちょっと無理のあるところが何カ所かあって、それなりにエクスキューズはついているものの少し不満が残った。それを除けはまぁまぁいい脚本だったと思う。
 舞台全体の印象は、可もなく不可もなしといったところか。演技も悪くないし、テーマソングとなる「ケセラセラ」の音楽(主に鼻歌などで歌われる)の使い方もよかったのだが・・・。
 ラストは僕好みの、「苦く終わる」結末。こういう大人の展開はいいと思う。
 悪くはないが微妙な公演だった。
 公演は4日まで。千秋楽まで頑張ってください!
●ミスタースリムカンパニーのサイト・・・http://www.mrslim.co.jp/
●劇団フールズキャップのサイト・・・http://www.foolscap.net/f-theater/