G-Factory公演「親愛なる者へ・・・」
大塚の萬(よろず)スタジオにて、G-Factory初本公演「親愛なる者へ・・・」初日の舞台を観てきた。(作・演出 タカイシ権汰)
久々に直球勝負でつまんない芝居を見ました。劇団員はネットで集めたというし、脚本家は「本(台本)を書いたのは初めてです」と言っているので心配はしていたが・・・。
ストーリーは、あのグリコ・森永事件と、死刑囚でありながら刑を免れ戸籍をなくし警察に協力する女、というあり得ない話。ここらへんですでに破綻しているのだが、それに主役の男の子と婚約者のラブストーリーを強引に絡める。で、この男の子がなんの伏線もなくわけありの(死刑囚でありながら〜)女に心変わりしてしまうのだ。そこらへんの心象風景が全然描かれておらず閉口してしまった。
また、ほとんどの役者で、役者の個性と役の個性が一致していなくて、ちぐはぐな印象。演技の下手な人もいたし・・・。
時代考証も首をかしげた。こちらの記憶違いかも知れないけれど、グリコ・森永事件の頃ってポケベルはあったっけ・・・? のど塗ーるスプレー(歌手の小金沢君がブレイクした例のしゅしゅってやるやつ)って80年代半ばにはあったっけ・・・?
あと、変なところでベタ。一番失笑したのは、主人公の男の子がピストルで撃たれたのに、胸に入れておいた手鏡で難を免れたってシーン。ありえね〜。
初日だからか、音響と照明の不手際が目立った。観客にとっては初日とか関係ないのでなんとかしてください。
今日は時間を無駄にしてしまった・・・。
公演は26日まで。
●G-Factoryのサイト・・・http://www.g-factory2005.com/