劇団芝居屋公演「トワイライトタイム」

　中野のザ・ポケットにて劇団芝居屋第10回公演「トワイライトタイム〜誰そ彼（たそがれ）の時〜」初日の舞台を観てきた。（作・演出・出演　増田再起）
　初春の北の小さな港町を舞台に、若い駆け落ちする男女とその数十年後の駆け落ちした女が現れて郷愁にふけっているうちに、若かりし頃の港町の男とばったり再会する物語。
　この劇団は「判りやすい物語」を目指しているという。その意図するところは今公演でも伝わってきた。古きよき昭和の時代の物語を、当時の風俗（石原裕次郎やローマの休日など）も交えて物語は進んでいく。
　ただ、舞台全体の印象としては可もなく不可もなしといった感じ。けして悪くはないのだが・・・。
　演技について。男性役者陣がまだまだ。セリフ棒読みの人もいたし、なんか「演技してます」という感じに映る。若い漁師さんということで人物像もステレオタイプだし、演じやすいキャラクターだとは思うのだが・・・。対して女優陣は堅調であった。主演格の年配の女性はいい演技をしていた。
　公演は23日まで。
●劇団芝居屋のサイト・・・http://www18.ocn.ne.jp/~shibaiya/