muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

赤毛のアン2006フォーラム公演千秋楽

ご挨拶会の様子

 赤毛のアン東京公演の二日目(千秋楽)。会場は昨日と同じ東京国際フォーラムホールCである。
 今日は朝ものすごいことがあった。11:00頃楽屋入りしてしばらくして気づいたら、僕の楽譜一式が全部なかったのである! それはもう本当にパニくってパニくって、慌ててスタッフの台本を借りたり、暗譜できてない曲の楽譜のコピーの手配とかをしてしまった。あたふたしている最中に、会場内の台車かなにかの上に僕の楽譜があったとかで届けてくれた。本当に本当に危ないところだった。てっきり電車の中に忘れてきたと思いこんで、諦めてしまっていた。
 で、パニックになっている最中にチェックしたのだが、赤毛のアンで使用する約50曲の音楽中、本当に楽譜が必要な曲はわずか3,4曲であった。あとは完全に暗譜か、ほとんど暗譜していた。
 今日も昨日と同じ二回公演。今日の一回目で「ピアノの音がでかい」と指揮者やオケの人に言われてしまい、二回目は音量にかなり気をつけて弾いた。そしたら二回目終了後「やればできるじゃないか」と指揮者に誉められた。ピアノという楽器はそれでなくてもほかの楽器より音量がでかい上に、(今回は)PAをつけているので、かなりセーブして弾いてもしっかい聞こえるそうである。
 その代わり、アンコールの「ペルシャの市場にて」と「ジョイフル」は思いっきり弾いた。ペルシャはピアノとドラム(と多少シンセが絡む)だけなので、オケのことを気にする必要がないので。特に夜のペルシャはこれ以上はないというくらいピアノは「遊んだ」。ピアノソロなのに、チェロの人が「(音量を)抑えて」と横でジェスチャーしていたくらいだ。ジョイフルも思いっきり「遊んだ」。まるでたまったストレスを吐き出すかのように・・・。
 今日は一回目の本番終了近く、いろいろ個人的にあって泣き出してしまった。涙が止まらなかった。(二回目は無事だったが。)なんか本当に「哀しく」なってしまったので・・・。
 今日はお昼の公演にメゾソプラノの篠さんが来てくださった。(僕の関係。)ロビーでいろいろお話ししたが、「○○は××すればよかったのにねぇ〜」などと盛り上がってしまった。
 二回目の本番終了後、身支度を調え、事務局の人とあれこれあり、20:45に出演者、スタッフ一同会場ロビーに集合して、打ち上げではないのだが、一種のご挨拶会があった。(この団体では恒例のことである。)出演者やスタッフの紹介、拍手があり、僕も紹介してもらった。なぜ団体で打ち上げをしないかというと、打ち上げをするお金があったらそれを募金に回したいからということである。
 昨日今日とWaTaNaBeさんが事務局のお手伝いに来てくださった。僕も空き時間にはWaTaNaBeさんとお話ししたりした。どうもありがとうございました。
 すべて終了後、芸能事務所関係の小田さん、脇谷さんに東京駅まで車で送ってもらった。車内であれこれお話をして、「(つくづく)大変ですよねぇ・・・」というような展開になった。
 今日の一週間後には川崎ミュー座で、今度は「森は生きている」の本番である。オケに新曲があるのでこれから楽譜書きをしなければならない。大変だ・・・。森生きのオケ編成はアンと違ってかなり特殊なものなので、アレンジャーとしての腕が問われると思う。頑張りたいと思う。
 今回のアンはオケの楽譜作成がかなりいっぱいあった上に、公演間近には稽古にも連日行っていたので、楽譜書きと稽古の両立が本当にハードだった。音楽も稽古中に細かい変更があったりするので、その度に楽譜の書き換えが必要で手間取ったし。毎晩のように眠剤を飲んで、翌朝の健忘に苦しめられた。(話した覚えのない携帯着信履歴があったり、書いた覚えのないメールを自分で出していたり、眠剤は飲みたくないものである。)
 今日の二回目の本番は、NHKが収録していた。(ご挨拶会の様子もカメラが廻っていた。) NHKゆうどきネットワークでの放映は、今のところ10/4の17:30頃を予定しているそうである。僕の姿は多分映らないだろうが、聞こえてくるピアノ音は紛れもなく僕が弾いているものなので、ぜひチェックしてみてください。
 我ながらよく頑張ったと思う。やっと一息つけた。今回の出演者、関係者の皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!!