muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

黒塚

こんな感じ

 観世寺の近くにある、お能の題材にもなった「黒塚」である。
 ちょうど河川敷の工事をしているところで、足場の悪い通路をずっと通っていくと突然現れる。そこだけ木が生えていたりして少し別の世界のようだ。
 エンカルタには項目はなかったが、マイペディアに解説があったので引用しておく。
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黒塚
くろづか
能の曲目。安達原(あだちがはら)とも。五番目物。五流現行。安達原の一軒家で尽きぬ嘆きの糸車を繰る老女のところへ,山伏たちが宿を借りるが,約束を破って閨(ねや)の死体の山を見て驚き,逃げ出すと老女は鬼に変じてあとを追う。人間の孤独や業(ごう)を描いた傑作。近世の演劇や三味線音楽の題材として好まれ,人形浄瑠璃の《奥州安達原》をはじめ,それを改作した常磐津節《安達ケ原》,長唄の同名曲などが作られている。長唄は,能楽師の日吉吉左衛門の依頼によって1870年に2世杵屋勝三郎作曲。作曲者の三大作をいう〈杵勝三伝〉の一つ。その他,能を歌舞伎舞踊化した《黒塚》と称する作品が数種ある。
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