muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「悠久の美」「江戸城」「光と影」「地球(ほし)の旅人」ほか

「悠久の美」の看板

 上野、両国、恵比寿と廻り、いろいろ博物館、美術館を見てきた。以下、見てきた順。
(1)全球型映像施設「シアター360(サン・ロク・マル)」(国立科学博物館)
(2)科博・干支シリーズ2007「亥年のお正月。イノシシを知る。」(同上)
(3)大英博物館 ミイラと古代エジプト展(同上)
(4)悠久の美 中国国家博物館名品展(東京国立博物館)
(5)特別展「江戸城」(江戸東京博物館)
(6)特集展「徳川家茂とその時代」(同上)
(7)企画展「北斎展-風景画の世界」(同上)
(8)光と影 はじめに、ひかりが、あった(東京都写真美術館)
(9)球体写真二元論 細江英公の世界(同上)
(10)地球(ほし)の旅人 新たなネイチャーフォトの挑戦(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●シアター360
 あの愛・地球博の長久手(ながくて)日本館で展示されていたものを科学博物館に移設。万博では僕もこの映像を見た。360°全球で映像が流される。モーツァルトの「Ave verum corpus」をBGMに流される、万博のときの映像と、科学博物館独自の映像の2本立て。
 万博のときの映像は、上空から海の中に入り、さらには宇宙空間にまで飛び出してしまう壮大な映像。周り中映像なものだから、シアター全体が動いている感覚に陥る。自分がふわっと浮いているような「G」を確かに感じるのだ。素晴らしい。
 科学博物館オリジナル映像は、恐竜をテーマにしたもの。トリケラトプスの化石(これは実際に科学博物館内で展示されている)を外側から、また内側から自由に眺める。そして、恐竜が生きているときの映像を流す。トリケラトプスにティラノサウルスが襲いかかっているシーンとか。
●干支シリーズ2007
 イノシシのはく製、骨格標本など。去年の戌年を代表して「忠犬ハチ公」のはく製もあった。イノシシのはく製に子どもたちが盛んに触っていたけど、いいのかなぁ・・・。
●ミイラと古代エジプト展
 今日で3回目なので感想は割愛するが、イントロダクション映像の前に、立体映像の仕組みを解説していた映像が流れていて、前回までは見た記憶がないのだが、新調したのだろうか? (僕が忘れているだけ?)
●悠久の美
 中国の古代文明から唐時代くらいまでの文物の展示。ものによっては青銅器などものすごくでかい。大人の首くらいまでの高さがあったりする。当時の日本ではまだ縄文、弥生時代くらいだったのに、中国は(当時は)進んでいたんだなぁ。細かい造形が素晴らしい。科学博物館の特別展にも古代の宝飾品が展示されていて、この展覧会でも幼女の墓に副葬された首飾りがあったのだが、現在でも通用する素晴らしいデザインだった。唐三彩は味わいがあった。始皇帝の墓に副葬された兵馬俑も1体だけ展示があった。(小さい兵馬俑もあった。)
 なお、「平成館」の片側だけ使った展示だ。もう片方は今月末から始まる別の特別展に当てるのだろう。
●江戸城
 年配の人でかなり混んでいた。太田道灌に始まる江戸城の歴史を紐解く。書状やら木像やら多彩な展示。大奥のことが興味深かった。江戸城天守閣(現存せず)の復元模型がよかった。映像コーナーでも往時の江戸城の様子が再現され、天守閣もあった。将軍大広間の復元シーンが圧巻。
 小さな(本当に小さな)おもちゃがあり、うさぎやらチンやらかわいかった。
●徳川家茂
 皇女和宮と結婚し、若くして亡くなった激動の時代の将軍、家茂の展示。歴史を感じさせた。
●北斎展
 葛飾北斎の風景画。初期から晩年まで幅広く展示。富岳三十六景もあり、有名なのもあった。(展示が遠くてじっくり見られないのが残念。)解説文に「ドビュッシーに交響曲を書かせるきっかけになった」というのがあったが、それって「海」のことでしょ〜。交響曲ではないよ。
●光と影
 写真の創生期から、近年まで作家ごとの小特集。マン・レイもあった。近年の映像展示や、シルエット(いろんな人〜草間弥生とか)の展示が印象的。
●地球の旅人
 3人のカメラマン(菊池哲男、前川貴行、林明輝)による自然写真集。風景や動物の写真。
 1枚1枚の写真が非常に大きく、はっきりしているためとても迫力がある。キタキツネが「のび」をしている写真は愛らしかった。
 1枚ごとにキャプションがついているのだが、あまり読めなかった・・・。(会場が暗い。)
 どうしても「ジグソーパズルの写真」に見えて来ちゃう傾向があったが、そういった単なる商業写真とは一線を画すものがある。風景にしても作者の「視点」が感じられる。専門的なことはわからないが、ピントとか露出とかかなり気を配っているように思えた。「プロ」なのだ。
 一人一人に経歴が書いてあったのだが、写真教室を主宰している人もいる。みんな大変なんだなぁ・・・。
 作家一人一人にメッセージブックがあり、自由に書き込めるようになっていた。
追記・・・江戸東京博物館で「羽子板」の小特集があった。古典的なものから浅草少女歌劇みたいな「変わり羽子板」まで展示していた。作者不明の羽子板が多かった。