muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

オーヴァー・ザ・レインボウ Vol.II 本番

弾いてます

 地元鴻巣の、鴻巣市文化センター(クレアこうのす)小ホールで、「鴻巣新進アーティスト応援コンサート オーヴァー・ザ・レインボウ Vol.II」の本番があり、行ってきた。
 今日は4組の出演者(フルート、尺八、ピアノ・作曲(室谷)、チェンバロ)によるジョイント・コンサートで、僕は3番目に出演した。僕の演奏曲は以下の通り。
♪ショパン:スケルツォ第2番
♪室谷 章:オーボエとピアノのための3つのメロディ(2000)初演
♪室谷 章:"アリエッタ"オーボエとピアノのための(2002/2003改訂)初演
♪室谷 章:ピアノのための前奏曲「雛(ひいな)の宵に」(2007)初演
 オーボエは芸大の後輩にあたる桃原健一(とうばるけんいち)さんにお願いした。彼と共演するのは初めてである。
 11:10から40分間リハーサルの時間があり、ソロとDuoを、適宜抜いたりしながら通した。すごくよく響くホールだった。ピアノはYAMAHAであった。
 その後ホール内の「馬車道」で桃ちゃんとランチ。時間がいっぱいあったのでいろんな話をしてしまった。
 14:10から今日の司会の渡辺さんとちょっと打ち合わせ。渡辺さんは芸高、芸大の後輩にあたる人で、5,6学年くらい違う。僕の30分の持ち時間のうち、演奏の正味時間だけで25分くらいいってしまうので、MC(おしゃべり)は必要最小限にということにする。
 開演は15:00から。今日は僕のお客さんが10人くらい来てくださった。両親をはじめ、田間宮生涯学習センターの方、ラジオでお世話になった野本さん、小学校のときの担任の先生、メロディーハウスの高柳さん・・・皆さんどうもありがとうございました。
 僕の出演は休憩後の16:30頃からだった。
 スケルツォは、最初の方はよかったのだが、だんだん「やばく」なっていった。一箇所、バスのオクターブを思い切り一音はずしてしまい、フォローもできなかった。(かなり焦った。)やはりショパンは難しい・・・。
 「メロディ」は二重奏なので、いつもの自分らしく極力音をセーブして静かに。3楽章からなる曲で、「どうしたら第1楽章終了後に拍手が鳴らないようにするか」を楽屋で話し合っていて、田間宮学習センターのときみたいに、「拍手は終楽章が終わってからお願いします」みたいな(直接的な)言い方は、(この規模のホールだと)いかがなものかということになり、結局「第3楽章まで続けて(「続けて」を強調して)演奏します」とアナウンスすることにした。そしたら、終楽章まで拍手がなかったのでとても気持ちがよかった。フルートの人はソナタの1楽章で拍手来てたし・・・。
 「アリエッタ」は無調の、シリアスな曲調で、果たして鴻巣の人たちに受け入れられたのだろうか・・・。中盤を過ぎたあたりの一箇所で僕は「落ち」ちゃって(何が何だかわからなくなってしまって)、なんとかつじつまを合わせたが、かなり焦った・・・。桃ちゃんは落ちなかったそうである。
 最後の「雛の宵に」も無調の曲。跳躍の激しい箇所で結構ミスタッチしてしまった・・・。4日前に完成した、できたてほやほやの曲であった。一番盛り上がる、協和音と不協和音が交互に現れるところで、「ここだけは絶対に間違えないように(音をはずさないように)しなきゃ」と心がけていた箇所が無事に過ぎたのでよかった。この曲も、今日のお客さんはどう感じたのだろうか・・・。
 最後の出演者終了後、全員でカーテンコールしてお開きとなった。18:00になっていたので、司会者の後口上はカットになった。
 最初にクレアこうのすからお電話をいただいてから、今日まで本当に長かった・・・。「キャラメルマキアート」収録の2曲をようやく初演できたし、今日のために新たにピアノ曲を書き下ろしたし(お恥ずかしいことだが、無調のピアノソロ曲を作曲したのは今回が初めて)、作曲家にとって自作品を演奏する機会というのは(ごく一部の売れっ子を除いては)そうそうないので、貴重なコンサートとなった。
 事務の人には連日、お電話やFAX、メールで頻繁に連絡し合い、大変なご苦労だったと思う。ありがとうございました。
 会場もほぼいっぱいになって、たくさんの人に楽しんでいただけた(であろう)ことを喜びたいと思う。ありがとうございました!!