muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

小島烏水版画コレクションほか7つの展覧会

今日の横浜美術館

 学生時代以来2度目となる青春18きっぷを使い、横浜、目黒、乃木坂と廻りいろいろ展覧会を見てきた。以下、見てきた順。
(1)小島烏水(こじまうすい)版画コレクション展 -山と文学、そして美術-(横浜美術館)
(2)横浜美術館コレクション展(常設展)(同上)
(3)子どものアトリエ 手でみる展覧会(5)<カオスモス>冨岡雅寛展(同上)
(4)だれも知らなかったアルフレッド・ウォリス-ある絵描きの物語-(東京都庭園美術館)
(5)「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900−2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」(国立新美術館)
(6)黒川紀章展 ― 機械の時代から生命の時代へ(同上)
(7)「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●小島烏水
 古今東西の版画コレクション。西洋のものではデューラーもあるし、ミレーなどのバルビゾン派、ドラクロア、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、ブラック・・・いろいろあった。東洋のものでは東海道五十三次、美人画、浮世絵、明治期の石版画など。明治期の石版画はちょっといただけなかったが・・・。
 小島についてパンフレットには「銀行員でアルピニスト作家にしてコレクター」とある。多彩な才能を持った人物だったようだ。
 珍しいところでは、ドラクロアやアングルの自筆書簡の展示があった。(訳もあった。)
●横浜美術館コレクション展
 常設展。今年度は3期に分けての展示らしい。一番よかったのはセザンヌの油絵。(サント・ヴィクトール?山。)
 イサム・ノグチもあるし、現代美術もいろいろ。円形のフロアをまるまる使った黒い木のオブジェが印象に残る。
●カオスモス
 ここは入場無料で見られる。鉄でできたオブジェが、動く度に不思議な音を奏でる。中には見学者が叩いたり、こすったりして自分で音を出すことのできる展示品もあった。オブジェのたたずまいが上品で印象に残る。
●アルフレッド・ウォリス
 素朴な絵。ただそれだけのような・・・? 作者は70歳にして初めて絵筆を握った人物だという。職業柄、船や灯台、魚の絵などが多い。厚紙に油絵、石版に油絵というのが多かった。厚紙・・・はキャンバスを買うお金がなかったから???
●20世紀美術探検
 この展覧会は今日で3回目なので、特に感想はないが、僕の大好きな「音楽」という作品が復活していてピアノをときどき奏でていた! 鍵盤を叩く頻度は並があるようで、最初通りかかったときは止まっていたのだが・・・。
 今日の写真は横浜美術館。手前と奥に見える竹のオブジェは、この美術館の次回展覧会、「水」をモチーフにした作品だそうだ。(完成間近のもので、次の展覧会終了後撤去されるのだという。)
 今日は月曜日ということで、多くの美術館では休館日なのだが、開いている美術館をこれでもかと"狙って"訪れてみた。ちょっといい気分・・・。