muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

シャガール、その愛のかけら ほか5つの展覧会

面白い彫刻

 宇都宮、上野と廻り、いろいろ美術展を見てきた。以下、見てきた順。
(1)宇都宮美術館開館10周年記念展 シャガール、その愛のかけら(宇都宮美術館)
(2)特別展『花 FLOWER 〜太古の花から青いバラまで〜』(国立科学博物館)
(3)レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像(東京国立博物館)
(4)イタリア・ルネサンスの版画(国立西洋美術館)
(5)国立西洋美術館 平成14-18年度新収蔵版画作品展(同上)
 ほかに、都美術館のオルセー美術館展も考えたが、今日の上野の人出では大変なことになってるだろうと思って断念・・・。
●シャガール
 宇都宮美術館を訪れるのは初めて。電車とバスで行ったのだが、JR宇都宮駅からはバスは1時間に1本くらいしかない。大駐車場が完備されているので、車で行くのが前提のようだ。バス停からも結構歩かされる。(しかも僕の嫌いな上り坂。)
 さて、展覧会だが、シャガールの油絵、エッチング、リトグラフなどを幅広く展示。やはり油絵が一番面白かった。後期の作品はいかにもシャガールだが、初期の作品により味わい深いものを感じた。
 国内外の様々な美術館から借り受けていた。東京国立近代美術館や、埼玉県立近代美術館の作品もあった。それぞれの常設展で展示してくれ〜。
 常設展(コレクション展)は展示替えで見られなかった。企画展のときは常設展もやってもらいたいものだ。
 美術館は新しく、(交通の便が悪いことを除けば)素敵なところ。今日の写真は、美術館の中庭にあった、外人作家の彫刻、「中身に支えられたチューブ」である。
●花
 期待していた「青いバラ」は、どちらかというと淡い紫だった。どうしても「紫のバラの人」(ガラスの仮面)を思い出してしまう・・・。
 会場内には生け花など、生の花も展示されている。バラなどの香りをかがせてくれる展示もあり、いい匂いが多かったのだが、いい匂いだと思って「かすみ草」の香りをかいだら臭かった。(臭い匂いとキャプションがあった。)
 平安時代の蹴鞠(けまり)の模型など、一見「花」に関係ないような展示もあった。
●レオナルド・ダ・ヴィンチ
 レオナルド(「ダ・ヴィンチ」と略すのは正式ではないそうで)若き日の傑作、「受胎告知」が目玉。そこだけ特別室で、通路も長く取られている。混んでいて、ゆっくりじっくりとは見られなかったが、保存状態もよく、楽しめた。建物入り口に、この絵のことを2分で説明しているビデオが流されていたので、ちゃんとビデオを見てから実物を見ればよかった・・・。
 第2会場の平成館では、レオナルドの多才、多彩な足跡をたどる展示。模型や映像などで説明していた。
 で、こちらはさらに人が多く、ほとんどじっくり見られなかった。レオナルドがいかに才能深かったかはわかったが・・・。
 第2会場入り口では、レオナルドが考えた「人力飛行機」の模型を展示。(多分実物大。)迫力あった。でも、実際に飛ぶ可能性はほとんどないという。
●ルネサンスの版画
 2回目なので感想は割愛。
●新収蔵版画
 中世ヨーロッパの版画から、ブラック、ピカソまで厳選されたものを展示。中世のものは、特別展のものとかぶってしまう・・・。カラーの版画もあり。(カラーメゾチント。)
 近代の版画は、自由な表現方法が目を引き、印象的だった。ブラック、ピカソの版画はキュビスムの作品である。
 あと、今回国立西洋美術館の常設展も見たのだが、なぜかというと、この美術館のモネの作品が、4月から始まる国立新美術館のモネ展に貸し出されると聞いて、どんな風になってるか確かめたかったから。
 果たして「モネの部屋」の作品群は、まだすべて無事であった。近くに座っていた係の女性に聞いてみたところ、4点貸し出されるとか。でもその女性は(私には)詳しいことはわからないと言っていた。
 オルセー美術館展、4/8に終わってしまうので、その前にもう一度だけ行きたい・・・。でもこれから花見のシーズンでますます上野は賑わってしまうので、朝一で行くかしないと難しいかも・・・。入場○分待ち・・・の状態では行きたくないし・・・。