muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「岸田劉生の軌跡」「ニュー・ヴィジョン・サイタマ III」

スノーマン(?)

 さいたま市の2つの美術館で展覧会を見てきた。今日は珍しく、兄と行動し、いずれも初めての展覧会だった。
(1)画家 岸田劉生の軌跡 油彩画、装丁画、水彩画などを中心に(うらわ美術館)
(2)コレクションによるテーマ展X 写真とアーティスト・ブック(同上)
(3)ニュー・ヴィジョン・サイタマ III −7つの眼×7つの作法−(埼玉県立近代美術館)
●岸田劉生
 「麗子像」で知られる画家。38歳で早世した人。
 「麗子像」もあったが、あまり数は多くなかったような。油画、日本画、装丁画、版画などを展示。日本画がよかった。装丁画は、岸田自身が「余技ではない」というだけあって、大正ロマンの香りが色濃かったように思う。
 今日は祝日の月曜日だったので開館。館内も大勢の人で賑わっていた。
 写真は、うらわ美術館の入っている、「ロイヤルパインズホテル」の玄関にあった、スノーマン。(だっけ?)
●アーティスト・ブック
 こちらは入場無料の、こぢんまりとした展示。芸術作品としての書籍を並べ、展示していた。一部の書籍は実際に手に取り、ページをめくって楽しむことができる。
 写真集や、文章と写真の2本立ての本が多かった。東京都現代美術館で以前見た、「死んだ人の写真」(新聞の死亡広告記事、写真からの引用)を並べた本があった。名前を忘れてしまったが、多分同じ人だろう。(「なんとかスキー」っていったかな。)
●ニュー・ヴィジョン・サイタマ III
 埼玉ゆかりのアーティスト7人を特集した、現代アートの展覧会。おおいに期待して足を運んだ。そして、おおいに刺激を受けた展覧会だった。
 参加アーティストは、埼玉県立近代美術館の学芸員が推薦する形で選定が行われ、最終的に7人全員が出揃ったのは、予定を数ヶ月過ぎていたという。難航しただけあって、力の入った作品が並んだ。
 7人のベクトルは全然違うところを向いていて、会場に鉢植えを並べた不思議な空間や、暗闇に大きな「日本画」が並ぶエリアなど、個性的だった。
 「ゴールドフィンガー」と銘打って、金色の画鋲をいっぱい押しつけた作品もあった。
 現代アートは楽しい。刺激的。自分の創作欲もかき立てられる。
 惜しむらくは、会場が若干狭いので、展示スペースにあまり余裕がないところ。東京都現代美術館くらいあればいいんだが・・・。
 途中、宝くじの払い戻しを受けたり(年末ジャンボ・・・末等4本)、近代美術館前の公園で休んだり(兄の煙休憩なんだけど)、浦和CORSOの本屋に立ち寄ったり(何も買わなかった)、吉牛で牛丼並盛りつゆだく食べたり、帰りにコンビニのあんまん・肉まんをお土産に買っていったりした。寒かったけど、有意義な1日であった。