muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

アートは心のためにある ほか8つの美術館

アートは心のためにある

 都内各地を廻り、展覧会を見てきた。今日は芸大同期の名倉ちゃんが同行してくださった。以下、見てきた順。
(1)第56回東京藝術大学卒業・修了作品展(東京都美術館・東京芸術大学大学美術館)
(2)ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美(東京都美術館)
(3)王子江(おうすこう)画展(上野の森美術館)
(4)冨嶽三十六景と富嶽百景「北斎富士を描く」展(日本橋三越本店)
(5)建築の記憶−写真と建築の近現代−(東京都庭園美術館)
(6)没後50年 横山大観―新たなる伝説へ(国立新美術館)
(7)ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて(サントリー美術館)
(8)アートは心のためにある:UBSアートコレクションより(森美術館)
(9)もうひとつの風景:森アートコレクションより(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●第56回芸大卒展
 都美術館では学部の、大学美術館では院の卒業作品を展示していたが、やはりというか院の方がレベル(?)が高かったように思えた。学部での、毎年何点か見られる、あまりにも投げやりなものが今回はなかったように思う。工芸の作品が美しく思えた。
●王子江
 大作が結構あった。画家本人が来場していて、お客さんと写真を撮っていた。作品にどう対峙していいのかよくわからなかった。好きかきらいかで言えば、あまり好きな方の作品群ではなかった・・・。
●北斎富士を描く
 富嶽三十六景の浮世絵はこれで何度目だろう。富士美術館や東京国立博物館でも見たし、もっと違うところで見ている可能性もある。今回出品された浮世絵は、やや保存状態が悪かったように思う。折り目とか付いていたし。富嶽三十六景以外にも、富士を描いた絵本(?)三部作の出品もあった。
●アートは心のためにある
 UBSはスイスの企業。企業コレクションの現代アート展覧会。音声ガイドが無料貸し出しなのがうれしい。(もちろん利用させてもらった。)
 ほとんどが外国人作家の作品で、邦人作家は森村先生とあと数人くらい。
 写真作品やプリミティブ(?)な作品が多く、それにもっともらしい音声解説が付いて、なんとなく成り立っているような印象を持った。ちょっと肩すかしを食らった感じ。かなり期待していた展覧会だったのだが・・・。
 会場にはMacパソコンが多く置かれ、UBSコレクションのサイトや、作品解説を見ることができる。
●もうひとつの風景
 森美術館では近年コレクションを始めた。その対象は日本を含むアジアの現代アートだそうだ。「もうひとつの風景」は比較的小規模な展示だったが、写真作品やミクストメディアのものなどを展示していた。こちらも引き続き音声ガイドが付いていた。アートは〜でも見た作家は、なんとなくほかの美術館でも見たことがあるような気がしてならない。はっきり思い出せないのが歯がゆいが。
 東京都庭園美術館では、14:00から(無料の)クラシックのコンサートが開かれるとのことで、美術館内の会場まで行ってみたが、出演者プロフィールと曲目を見て、聴くのをやめてしまった。(ソプラノとピアノのジョイントコンサート。)愛の夢とか初恋とか、演奏が上手くても下手でも聴くのはつらい・・・。
 森美術館では展覧会を見ると、展望台も見物できるので、名倉ちゃんとお茶を飲みながら景色を楽しんだ。音楽の話などに花が咲き、かなり長居してしまった。
 今日は月曜日ということで、大半の美術館は休館なのだが、それなりに多く廻れたと思う。平日(しかも月曜)なのに、横山大観とロートレック展はかなり混んでいた。(特に後者。)
 ルーヴル美術館展も、本当は今日はお休みなのだが、いろいろあって見ることができた。思わぬ収穫だった。
 今日の写真は、「アートは心のためにある」というタイトルの作品(森美術館での出品作)で、展覧会タイトルもここから取られている。(写真は美術館入口にあった複製です。)