VOCA(ヴォーカ)展2008 ほか3つの美術館
上野、恵比寿と廻り展覧会をいろいろ見てきた。以下、見てきた順。今日は1人で行動した。
(1)現代美術の展望「VOCA(ヴォーカ)展2008-新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館)
(2)加藤泉 The Riverhead(同上)
(3)ウルビーノのヴィーナス(国立西洋美術館)
(4)シュルレアリスムと写真 痙攣する美(東京都写真美術館)
(5)知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展(同上)
(6)第36回社団法人 日本広告写真家協会公募展 APAアワード2008(同上)
初めて行ったもののみ感想を記します。
●VOCA展2008
展覧会だが、賞を設けている。今回は平面作品だが、油絵や写真など多彩である。
オペラシティで見た「須藤由希子」の作品があった。鉛筆で緻密に描いた作品などが印象に残った。
賞の選考は難航を極めたそうである。そのせいか、受賞作品もそうでないものもあまり差がないように思えた。
この前の損保ジャパン選抜展よりは権威があるかも?
●加藤泉
この人の作品、東京都現代美術館かどこかで見たことがあるような気がしてならない。なぜか見覚えがある感じがした。
赤ちゃん(らしい)油絵と彫刻。でもどこかグロテスクである。
●シュルレアリスムと写真
シュルレアリスムということで、おなじみのマン・レイの写真などがあった。
マン・レイ作品では、「贈り物」という、アイロンの底面に鋲が打ってあるオブジェの写真があったが、これの実物も国立新美術館かどこかで見たことがある。
東京都写真美術館蔵の写真のほか、横浜美術館、埼玉県立近代美術館などからも出品されていた。
シュルレアリスムということだが、写真だとあまりそういう感じがしないような気がする。
●マリオ・ジャコメッリ
マリオ・ジャコメッリは、アマチュア写真家だが、MOMAで個展が開かれたこともある。2000年没。
なにか、抽象めいた油絵のような感じの写真が並んでいた。(悪い意味ではない。)こんな感じで写真を撮るのはなかなか難しいのではないか。
個性的だとは思ったが、いまいち印象に残らなかったような・・・。
●APAアワード2008
広告写真展。広告写真を写真美術として取り扱っていた。
その中でもいろいろ受賞作などあったが、いろいろ理由があるのだろう。
あまり広告臭がせず、芸術写真みたいな作品もあった。
(多分)本来のサイズ、A4にしてしまうと印象が薄いが、展示室では大判で披露していたので、結構迫力もあり、まずまずだった。
新幹線のぞみの広告写真が目立つ位置にあり、印象に残った。
今日の写真は、上野の東京文化会館前にあった彫刻。チャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」の一場面で、タイトルは「告白」だそうである。