muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

東山魁夷展 ほか8つの美術館

東山魁夷展

 天気もよかったので都内各地を廻り、いろいろ展覧会を見てきた。今日は1人で行動した。以下、見てきた順。
(1)中西夏之新作展 絵画の鎖・光の森(松濤美術館)
(2)生誕100年 東山魁夷展(東京国立近代美術館)
(3)所蔵作品展 近代工芸の名品―花と人形(同工芸館)
(4)病と医療 江戸から明治へ(国立公文書館)
(5)「写真」とは何か。20世紀の巨匠たち 美を見つめる眼 社会を見つめる眼(大丸ミュージアム東京)
(6)三越伊勢丹ホールディングス誕生祭〈三越美術部100年〉第63回春の院展(日本橋三越本店)
(7)江本象岳 五色龍王展(同上)
(8)モディリアーニ展(国立新美術館)
(9)アーティスト・ファイル 2008―現代の作家たち(同上)
(10)ガレとジャポニスム(サントリー美術館)
 初めて見たものに限って感想を記します。なお、「病と医療」「春の院展」「江本象岳」の3つは入場無料であった。
●中西夏之
 作家の名前は知っていたので結構期待して足を運んだ。松濤美術館って、古い美術品の展覧会ばかりかと思っていたら、こういう現代アートもやるんだ・・・。
 いつもの展示ケースは撤去され、むき出しの絵画が並んでいた。花びらのような、抽象とも具象とも違う作品群である。(出品作全体が統一されている。)
 今日行った東京国立近代美術館にも中西作品があった。また、以前見た国立新美術館の「20世紀美術探検」にも出品したそうだ。
●東山魁夷展
 平日にもかかわらず結構混んでいた。音声ガイド(借りなかったけど)では東山魁夷「本人」が喋った解説が収録されているという。故人なのに・・・。
 「静謐」といった感じの魅力がある。自然描写の作品が多く、観ているとなんだか癒されるようだ。東京国立近代美術館をはじめ、国内のいろんな美術館から作品が集まっていた。珍しいところでは長谷川町子美術館や、パーフェクト・リバティー教団所蔵のものなど。
●花と人形
 季節に見合った収蔵品展。陶器は格段「芸術品」という感じのしないものもあったが、それぞれよかった。人形は、四谷シモンの気色悪い(?)ものなどもあった。普通(?)の人形もあった。
 ところどころ、解説カードが置かれ、作品の説明を見ることができる。
●病と医療
 病気に関する古文書。かなり古いものもある。江戸時代にはコレラも流行ったそうだ。漢字の書体が美しかった。詳細な説明文が多く、読むだけで疲れるのでざっとしかチェックしなかった。
●「写真」とは何か。
 マン・レイ、メイプルソープ、キャパ、ウォーホルなど、有名写真家の作品展。横浜美術館などから出品。マン・レイはよく見るなぁ。キャパの、銃弾を受けて倒れる兵士の有名な写真もあった。
 出品作はほとんどがモノクロだが、カラーの、自然を写した作品もあった。(フラミンゴの大群の飛翔を、上空から写した作品がよかった。)
●春の院展
 300点だか300人だかが出品していて、入場無料ということもあってあまり期待はしなかった。平山郁夫先生の作品があるということだけで行ったようなものだ。
 で、大量(本当にいっぱいあった)の作品群がみな具象で作風というか画風が似たり寄ったりだった。
 平山先生の作品が見あたらないので、係員に「平山先生の作品はどこですか?」と聞いたら的確に教えてくれた。
●江本象岳
 絵がどうのこうのより、会場入り口に飾られた数々の政治家からの花束がすごかった。安部晋三、谷垣、山本一太、ほかにもたくさんの大物政治家から花束が贈られていた。(花屋さんのようだった。)中曽根康弘からは展覧会に寄せるメッセージがあった。
 で、国内のいろいろなお寺に仏画を収めているらしく、襖絵などが展示されていた。(龍がモチーフ。)色調が明るい(鮮やか)のでなんか軽く感じてしまった・・・。
 今日の写真は、東京国立近代美術館前のものである。東山魁夷の代表作「道」が小さく写っているのがおわかりいただけるだろうか。