muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

岡鹿之助(しかのすけ)展 ほか6つの美術館、博物館

岡鹿之助展

 東京と渋谷でいろいろ展覧会を見てきた。以下、見てきた順。今日は1人で行動した。
(1)マミフラワーデザイン展2008「花・人・暮」〜さまざまな生活の中で〜(大丸ミュージアム東京)
(2)今、蘇るローマ開催・日本美術展(日本橋三越本店)
(3)企画展 −数寄の玉手箱−三井家の茶箱と茶籠(三井記念美術館)
(4)岡鹿之助(おかしかのすけ)展(ブリヂストン美術館)
(5)たばこと塩の博物館開館30周年記念特別展「大村次郷ユーラシア写真図鑑〈いっぷくの情景〉嗜好文化探訪の旅」(たばこと塩の博物館)
(6)薔薇空間 宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々(Bunkamuraザ・ミュージアム)
 初めて行ったものに限って感想を記します。
●マミフラワーデザイン展
 ちょっと今風な(前衛的というほどではないが)生け花の展覧会。和風ではない。
 というか、マミフラワーデザイン学園(?)の発表会。講師と生徒の作品を、たった5日間しか開催しない展覧会なのに、前期展・中期展・後期展と3回にも分けている。
 お花はきれいだったが、「お教室のご案内」もしっかりあったりしてなんか・・・。
●ローマ開催・日本美術展
 戦前にローマで開催された日本美術展の出品作を展示。大倉集古館所蔵の作品。大倉集古館はまだ行ったことがないので行ってみたい。
 横山大観など、日本画の大御所の作品が一堂に展示してあってなかなかよかった。目玉は(切手にもなっている)「夜桜」。違う展覧会でも見たなぁ。
●岡鹿之助展
 没後30年。ブリヂストン美術館では2回目の回顧展だそうだ。
 岡は東京美術学校(大先輩だ)卒、文化勲章も受けた人。今日は音声ガイドも借りてみた。出品作には解説文がなかったので非常に助かった。今回の音声ガイドは、絵そのものの構図や作品構成についても触れられているのでよかった。
 国内の様々な美術館から作品が来ていた。東京国立近代美術館や京都国立近代美術館等々。長谷川町子美術館からも来ていた。海外からは1点だけ、ベルギー政府買い上げ作品、ベルギー王立美術館所蔵「雪」があった。(ほかの出品作とちょっと傾向が違う作品だった。)個人蔵の作品も多かった。
 東京国立近代美術館所蔵の「群落A」という作品が一番印象に残った。同じような屋根、煙突が空も描かれないキャンバスに延々と連なっている作品だった。
 ある一室ではパンジーをはじめとする「花」だけの絵画が並んでいて、先日の横浜美術館同様華やかでよかった。
 今回のブリヂストン美術館では、常設展も通常のものと、「岡鹿之助にちなんで」の部屋があり、そちらでは藤田の油画やルソーの絵画などが展示されていた。
●いっぷくの情景
 ユーラシアにおける嗜好品(たばこ、お茶など)の様子。写真と現地での物品を展示。古いものはほとんどなかったのでちょっと残念。
●薔薇空間
 マリーアントワネット付きの宮廷画家ルドゥーテによるバラの絵画展。ほかにも日本人画家によるバラの水彩画や、バラの大きな写真もあった。
 お花の絵画展だから? 会場内のほとんどは女性だった。(若い女性が多かったような。)
 繊細なバラの絵画が並ぶ。解説文にもあったが、「白いバラ」を白い紙に描くのは確かに難しい。
 バラの香りが随所で楽しめる。何種類かあったが、あまり違いを感じられなかった・・・。
 今日の写真はブリヂストン美術館にて。岡鹿之助展の垂れ幕である。