muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

清水雅彦 テノールリサイタル−平和を祈る、グアテマラと日本から−

カザルスホールにて

 お茶の水の、日本大学カザルスホールにて、「清水雅彦テノールリサイタル−平和を祈る、グアテマラと日本から−」があり、お客として聴きに行ってきた。(ピアノ:鈴木真理子)
 プログラムは以下の通り。
♪だからその海をみない(中田喜直)
♪歌をください(同上)
♪LA PAZ 平和 テノールとピアノのための Op.73(委嘱初演)(ホルヘ・サルミエントス)
♪CINCO ROMANTICAS DE AMOR 五つのロマンティックな愛の歌(編曲委嘱初演)(同上、詩も)
♪Fragments -特攻隊戦死者の手記による-(委嘱初演))(信長高富 構成・曲)
♪Song of Peace より Dona nobis pacem 我らに平和を与えたまえ
♪In the Beauty of Holiness(アーノルド・シャーマン)
♪おぼえているかいあの春を・・・(2003年リサイタル委嘱作品)(信長高富)
♪しあわせよかたつむりにのって(編曲委嘱初演)(同上)
♪夕焼け−ハンドベルとともに(同上、ハンドベル編曲・中尾幹)
 清水先生には、芸高時代に副科声楽を教わり、大学時代からもいろいろとお世話になった恩師である。
 ホルヘ氏の作品は、完全に調性音楽で、構成もやや一辺倒だったため、心地よくはあったが、やや満足しなかった。
 「Fragments」はシリアスな作風で、途中にクラシックな響きも聴かれ、最後は独唱者が舞台上手に後ろ向きに立って歌う、なかなか意欲的な作品であった。あとの信長氏の作品は、クラシックなものであった。
 清水先生の日本語は明瞭で、よく歌詞が聞き取れた点、よかったと思う。作品によっては暗譜で歌われ、すごいなぁと思った。(全体の2/3は暗譜だったと思う。)
 真理子先生のピアノも、大きすぎず、確かなテクニックで聞き惚れてしまった。難しいパッセージもよくこなされていた。
 ハンドベルも、なかなか聴き応えがあり、いい意味で裏切られた。
 アンコールも信長氏の作品で、楽しいクラシック調の曲だった。
 清水先生、真理子先生、今日はどうもありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております。