muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

国宝 阿修羅展 ほか5つの美術館、博物館

見事な花

 上野、竹橋、恵比寿と廻りいろいろ展覧会を見てきた。今日はお休みで、1人で行動。昨日、いろんな人にお誘いの電話をかけてみたが、1人も繋がらなかった。(連絡自体取れなかった。)なので1人寂しく・・・。
 以下、見てきた順。
(1)大恐竜展〜知られざる南半球の支配者〜(国立科学博物館)
(2)初公開!はく製リンリン−上野のパンダ全員集合−(同上)
(3)琉球の植物(同上)
(4)特別展「国宝 阿修羅展」(東京国立博物館)
(5)特別展「Story of …」カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶(同上)
(6)ヴィデオを待ちながら 映像、60年代から今日へ(東京国立近代美術館)
(7)木に潜むもの(同上)
(8)所蔵作品展「近代日本の美術」(常設展)(同上)
(9)所蔵作品展 近代工芸の名品―花(同上・工芸館)
(10)夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 II.中部・近畿・中国地方編(東京都写真美術館)
(11)やなぎみわ マイ・グランドマザーズ(同上)
(12)野町和嘉写真展「聖地巡礼」(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●琉球の植物
 南国の、いろんな動植物が展示されていた。絶滅危惧種に指定されているものも多かった。
 例によって説明書きが長いので適当にはしょりながら・・・。島によっては300万年後には沈没してしまう(海溝に飲み込まれてしまう)のだそうだ。その時間に思いをはせたり。
●阿修羅展
 今日が会期初日。午前9:30に開館するので、その時間に行ったら、すでにものすごい長蛇の列だった。いろいろあって行列はスルーさせてもらったのだが、まともに並んでいたら30分以上はかかったと思う。(見終わって出口を出たら40分待ちになっていた。)
 そんなこんなで中もものすごい人だった。黒木瞳ナレーションの音声ガイドも借りたのだが、ナレーターの声が低くて聴き取りづらいし、人混みに気を取られてほとんど解説を堪能できなかった。(全然思い出せない。500円損した。)
 展示品は国宝ばかりですごい。小物から仏像に至るまでほとんどが国宝だった。(重要文化財の方が少なかった。)
 阿修羅像は特別室で展示。見事としか言いようがない。阿修羅と言うから猛々しいのかと思ったら、思ったより随分「優美」だった。3つの面に6本の腕。堪能した。切手にもなってるしね。
 仏像群も見事だった。興福寺は戦乱に幾度となく巻き込まれているが、仏像が軽いので戦火を免れたのだとか。
●カルティエ
 つい最近までこの展覧会が開催されることを知らなかった。昨夜東京国立博物館のサイトを見て気づいた。
 展示品は宝飾品が多く、ティアラやらものすごいネックレスなど、きらびやかなことこの上ない。展示室を暗く、宝飾に照明を当てるため、特に際だつ。
 宝飾品以外では腕時計など。カルティエマニアにはたまらないだろう。
 展示室の最後では、一転して「白い展示室」になり、リングなどが展示されていた。(邦人作家とカルティエのコラボ。)ガラスで作られたベンチにも座れた。
●ヴィデオを待ちながら
 こちらも会期初日。1960-70年代のビデオ作品の特集、と聞いて、自分に面白い展覧会かどうか危惧した。
 ビデオ作品は、1つ1つが再生時間が長く(中には1時間のものも)、まともに見ていたら時間がいくらあっても足りない。
 しかし中には面白い作品もあって、鑑賞者の姿を時間差で映し出すものはよかった。(モニタに自分の動作が時間差で映る。合わせ鏡になっていた。)
●木に潜むもの
 ストーンヘンジの古代遺跡のように、黒い円柱型の「木」が円形に並び、その1つ1つに水がたたえられている、というのは印象に残った。しかしその作品名が「無題」なので、なんか突き放されたような感じ・・・。
●近代日本の美術
 ここの美術館は、毎回常設展も鑑賞する。今日はピカソがあって収穫。1950年代の油絵だった。
 あと、細江さんが三島由紀夫を撮影した「薔薇刑」の小特集があって、よかった。
 春と言うことで、花景色の絵などがたくさんあった。
●花
 こちらも春と言うことで「花」をモチーフにした工芸品がたくさん。知っている作家の作品もあった。(松田権六とか。)
 季節に合っていてよかった。ガラス工芸作品が印象に残った。
●夜明けまえ
 古い、日本写真黎明期の写真が展示。武士や明治天皇、皇后写真など。姿が見取りづらいのも多かったが、当時のお侍さんはこんな感じだったんだなぁと・・・。
●やなぎみわ
 モデル女性の「50年後」を写した写真展。写真家はモデルと対話を繰り返したそうだ。1点1点にキャプションが付いていて、いろんな文体、文章表現をなしていて興味深かった。
●聖地巡礼
 インド、アフリカ、中近東などの、主として宗教にまつわる人物写真など。イスラムなどもあった。
 たとえば、一口に中近東と言っても、地方地方で随分風俗が違うものだし、そういうものを的確に撮っていた。
 写真は、一幅の絵のような美しいものが多かったが、ただ美しいと言うだけではなく、芸術的価値もあったと思う。
 今日は上野と竹橋では、観光客、花見客が多く、人が多くてすごかった。今日の写真は、竹橋で撮ったしだれ桜(?)。大勢の人が写していて、ちょっとしたスポットになっていた。