muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

ウィリアム・ケントリッジ展 ほか7つの美術館、博物館

ウィリアム・ケントリッジ展ほか

 仕事の合間を縫って、美術館巡りしてきた。1人で行動。以下、見てきた順。
(1)ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……(東京国立近代美術館)
(2)早川良雄―“顔”と“形状”―(同上)
(3)現代工芸への視点―装飾の力(同工芸館)
(4)昭和の公文書−復興から高度成長へ−(国立公文書館)
(5)竹久夢二展―憧れの欧米への旅(日本橋三越)
(6)江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵(三井記念美術館)
(7)可能世界空間論――空間の表象の探索、のいくつか(ICC)
(8)エレメント 構造デザイナーセシル・バルモンドの世界(東京オペラシティアートギャラリー)
(9)032 わが山河 Part II(同上)
(10)project N40 熊谷直人(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●ウィリアム・ケントリッジ
 現代アートということでとても楽しみにしていた。ドローイングを元に映像作品を作り上げる。版画と映像、両方の展示。
 どちらかといえばドローイングに惹かれた。映像も面白かったけど。ブースによっては、音声ガイドのBGMを充てながら映像を楽しむところがあった。
●早川良雄
 ポスターや企業広告などの商業芸術から、自身のアートまで。古い時代の作品がよかった。味わいがあり、個性が感じられた。
●装飾の力
 1980年代生まれなど、若い作家が多数。みんなすごいなぁ。「個人蔵」の作品が多く、ほとんどは陶磁性だった。あまりにも装飾過多なティーポットなど、印象に残る作品が多かった。
 この前国立新美術館で見たのと同じ(ような)作品があったけど(赤いオブジェ)同じ作家さんだろうか。
●昭和の公文書
 「裕仁」の署名入り書類など。歴史を感じさせた。
●竹久夢二
 夢二が欧米へ旅したときの作品など。いかにも夢二らしい美人画もたくさんあったが、欧米旅行の際はそういった作風からは離れていた。素描が多かった。竹久夢二の意外な一面を発見した気分・・・。
●可能世界空間論
 なんか、あまりにも「先端」すぎてよくわからなかったような・・・。巨大な「折り紙」を手で触って動かせたので、動かしてたら「もっと丁寧に取り扱ってください」と係員に言われた。
●セシル・バルモンド
 大きな垂れ幕がいっぱい下がっていて、行く手を阻むが、手で押して進路を開く。意味ありげなメッセージが書かれていた。ちょっと頭でっかちのような・・・。
●わが山河 PartII
 いろんな風景画が並んでいた。油画だったり日本画だったり、屏風絵だったり・・・。その傾向も様々だった。あまり好みのタイプの絵はなかったが・・・。
●熊谷直人
 僕より若い。現在芸大博士後期課程在学中だそうだ。パンフレットには「植物を描いている」とあったが、具象画ではなく、象徴的な「植物」の姿。おぼろげな"tree"の様相だった。結構いい感じ。
 今日の写真は、紫禁城。(本文には関係ありません。)