muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

国宝 土偶展、ボルゲーゼ美術館展 ほか9つの美術館、博物館

山種美術館

 今日は仕事が夜からだったので、それまで都内とさいたまで美術館巡りをしていた。1人で行動。以下、見てきた順。
(1)富士を仰ぐ。(講談社野間記念館)
(2)細川サイエンス ―殿様の好奇心(永青文庫)
(3)没後10年記念 東山魁夷と昭和の日本画(山種美術館)
(4)春の妝(よそお)い(泉屋博古館分館)
(5)新春を寿ぐ - 大倉コレクション 能面・能装束展(大倉集古館)
(6)藤本能道 命の残照のなかで(智美術館)
(7)国宝 土偶展(東京国立博物館)
(8)ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」(東京都美術館)
(9)小村雪岱(せったい)とその時代(埼玉県立近代美術館)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●富士を仰ぐ。
 最初にあるのが平山郁夫先生の大きな絵。富士山が描いてあり、前方にはミカン畑が広がる。優しい感じの、印象深い絵であった。
 また、いろんな画家が描いた、「富士百趣」があった。日本画家にとっては、富士山は興味が尽きないのだろう。新春にふさわしい展覧会。
●細川サイエンス
 当時の最先端の学問にも積極的だった、細川のお殿様のコレクション。天球図、地球儀などが興味深かった。地球儀の日本の部分は、かなり昔の作品なので、おぼろげな形に描かれていた。
●東山魁夷と昭和の日本画
 山種(やまたね)美術館は、初めて訪れた。(写真。)恵比寿駅から徒歩10分とのことだが、バスで行った。2つめの停留所なので、歩いて行ったら結構時間がかかるのではないだろうか。
 日本画専門の美術館だそうだ。会期終了間近だったので、かなり混んでいた。(ほとんどが年配の客。)東山魁夷や、知っている日本画家の作品が数多くあり、見応えあった。東山魁夷が、皇居の新宮殿の絵を描くに当たって、その作品や原画があり、なかなかよかった。(海の絵。)
 あと、切手になった絵があった! 収穫。筍(たけのこ)の絵で、封書が60円だったときの60円切手。とてもよかった。
 2つの展示室があるが、2部屋目はとても狭かった。
●春のよそおい
 江戸時代、明時代の文具や小さな家具と、明治からの日本画。古い食器は味わいがあった。
●大蔵コレクション能面・能装束
 2つの池田家(大名家)所蔵の能面、能装束など。(江戸時代。)古い能面や衣装を見るのは初めてではないが、いまいちまだその価値がわからない。もっともっといろんな能面を見なければ・・・。若い女の能面は好きだ。今回、般若面はなかったかも・・・。
●土偶展
 大英博物館で開催された土偶展の帰国記念展。いつもの平成館ではなく、本館で行われていた。
 国宝や重要文化財の土偶がたくさんあり、収穫。切手になった土偶もあり、見られてとてもよかった。(ハート型土偶。)
 土器の表面の土偶風文様なども展示。また、後ろ側からも見ることができ、いろんなアングルでチェックできた。
●ボルゲーゼ美術館展
 中世の大貴族の別荘に、たくさんの美術品があり、それがそのまま現在美術館になっている。コレクションが国外で展示されるのは、今回初めてだそうだ。(本当かなぁ。)
 目玉はもちろん、ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」。20世紀初頭には一角獣が描かれてなく、女性の衣装も今とは違っていたが、修復で現在の姿になっている。
 中世の宗教画が多く、そういうのが好きな人にはたまらないだろう。(ただし、有名な作家はごく少数。)工房とか、○○に帰属、というのも多かったです。
 絵はあまり黒ずんでなく、修復されているものもあった。
 今日は、大倉集古館の近くにあるスペイン大使館で、写真展も行われていて、会期中だったのだが、たまたま僕が通りかかった時間は閉室していて、再開されるまで2時間以上あったので、泣く泣く諦めた。