muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

ブロガー内覧会 : 目黒区美術館 「エミール・ガレの生きた時代」

ガレのガラス器

 目黒区美術館で、「ブロガー内覧会」というのがあり、ご招待を受けて行ってきた。以前、なんとはなしに目黒区美術館のWEBサイトを見ていたら、ブログを持っている人を対象に、展覧会を見せてくださる、との企画で、一も二もなく応募したものだ。めでたく当選して、今日来訪したわけだ。(応募するときに、自分のブログのURLを知らせないといけないので、アダルトブログとかだと、多分ダメなんだろうなぁ・・・。)
 「ブロガー内覧会」は、ブログを持っている人が、今日から始まる「エミール・ガレの生きた時代」展のレセプション、内覧会に参加するというもの。
 当選してみてまず心配したのが、「当日何を着ていったらいいの?」ということ。スーツは面倒くさいしなぁ・・・というわけでラガーシャツにGパンで行ってしまったが、みんな普段着だったので安心した。(担当の学芸員(後述、若い兄ちゃん)も、Gパン姿だったし。)
 まず最初に今回の応募で当選したブロガーたち(20人以上はいたと思う)を対象に、目黒区美術館の学芸員が、注意事項などの説明をしてくれた。(今日のタイムスケジュールや、撮影の際の注意など。)
 で、まずは展覧会をさっきの学芸員が解説しながら鑑賞。ガラス器に描かれたカエルのポーズは、北斎漫画をモチーフにしてるんですよ、と言いながらカエルのがに股のポーズを学芸員が真似するので(ちゃんと足を折り曲げるのだ)、なんだか可笑しかった。この兄ちゃん、話もうまい(長すぎずコンパクトにまとめる)し、話術も巧みだ。猫脚の家具の前では、猫脚のポーズもしてくれた。(サービス精神旺盛。)
 解説するとき、ほとんどのブロガーたちがメモを熱心に取っていたので、驚いた。(僕にはそんな発想はなかったので。)みんな真剣だなぁ・・・。
 解説ツアーは15分ほどで終わり、その後撮影会となる。自由に展示物を写真に撮れるのだ。ここぞとばかり、撮れるものは「すべて」シャッターに収めた。(フラッシュの使用も自由。)
 18:30からは今回の美術館ロビーで、展覧会のレセプションとなった。美術館の館長さんや、目黒区長(本人)の挨拶も聴けたし、今回の展示物の主な借り先である、滋賀県長浜の「黒壁美術館」の館長さんもいらしていて、ご挨拶をしていた。このおじさん、話こそ長いものの、早口で一気にまくし立て、全然聴いている人を飽きさせない。ユーモアを交えていて、見事だった。黒壁美術館に行きたくなってしまった。
 あと、撮影会の半ばから、会場に「ロココ調」の服(ドレス)を着た女性が現れ、マリーアントワネットのようだった。(以前、この美術館でフランス・ロココのドレス展覧会があり、僕も見たが、そんな様式。)頭もばかでかいカツラでものすごく、生身の人間のそんな出で立ちを見たのは初めてだったので、非常に興味深かったです。(もちろん撮影もした。)
 レセプション終了後は、軽食が用意され、カナッペとか、マカロンとかに舌鼓を打った。特にスモークサーモンのカナッペと、イチゴのデザートはおいしかったです。飲み物も、赤白ワインなどが用意され(僕はウーロン茶にした)、さすがにビールの用意はなかった・・・。
 一緒に参加した数人のブロガーに声をかけ、お互いのブログ情報を交換した。(ありがとうございました。見に行きますね。)
 以上が、「ブロガー内覧会」の一部始終だが、こうした試みは目黒区美術館でも初めてのことで、実験的な催しだという。いい企画だと思うので、今後も続けてもらいたい。
 ブロガーたちには展覧会カタログもプレゼントされた。(僕も1冊いただいた。)後でじっくり読みたいと思う。
 さて、展覧会については目黒区美術館のサイトをご覧いただくとして(URLはこの記事末尾に記載)、一般に「ガレ」と言うと、アールヌーボー、アールヌーボーと反射的に出てきてしまうそうだが(僕もそう)、今回の展覧会は、ガレの生きた時代、ガレが影響を受けた家具や調度品、同時代のガラス器など、幅広く焦点を当て、展示していた。そういった意味では、ガレを多角的に捉えられる、意欲的な試み(展覧会)と言える。
 展示品はどこまでも優雅で、まさにアールヌーボーだった。
 なお今日は、このイベントの前にもいくつか美術館を廻ってきたが、それは後日書きます。今日行った美術館で、損保ジャパン東郷青児美術館、森アーツセンターギャラリー、森美術館はそれぞれ今日が会期初日だった。
 今日の写真は、ガレのガラス器。
●目黒区美術館・・・http://www.mmat.jp/