muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

いのりのかたち ほか7つの美術館、博物館

根津美術館

 今日は本番前のお休みで、都内でいろいろ展覧会を見てきた。1人で行動。予定外の展覧会や、偶然(知らずに)やっていた展覧会にも入ることができた。以下、見てきた順。
(1)八十一曼荼羅と仏教美術の名品 いのりのかたち(根津美術館)
(2)遊びのなかの色と形展−クルト・ネフ&アントニオ・ヴィターリ(目黒区美術館)
(3)没後25年 有元利夫展 天空の音楽(東京都庭園美術館)
(4)ICカードのできるまで(印刷博物館)
(5)印刷博物館10年のあゆみ 文字と図像による印刷美(同上)
(6)神風 そのふきゆくかなたへ(靖国神社 遊就館)
(7)トイ・ストーリー3の世界展(ICC)
(8)エマージェンシーズ!014 ヤオ・ジョンハン「Scattered Coordinates[散らばった座標]」(同上)
(9)アントワープ王立美術館コレクション展 アンソールからマグリットへ ベルギー近代美術の殿堂(東京オペラシティアートギャラリー)
(10)034 幻想の回廊(同上)
(11)project N42 川見俊(同上)
 2回目となる(3)のみ、感想割愛します。
●いのりのかたち
 初めて訪れた美術館。建物自体が最近の設計らしく、現代的だった。(大きいし、いろいろわかりやすいし。)根津美術館と言っても根津にあるわけではなく、根津さんが昔建てた美術館と言うことです。
 さて、仏教美術の名品が並んでいた。飛鳥時代から鎌倉時代辺りまで。仏像もあるし、金属工芸品もあるし、絵巻物、曼荼羅も充実。古いものが好きな自分には、大いに見応えあった。この美術館、気に入りました。
 2階展示室では、まず中国古代の青銅器のコレクションが充実している。殷時代のものを中心に、戦国時代くらいまで。どっしりとしていて多分に古風だ。
 そして、茶道具や、大きな平皿、アンティーク時計など、多彩だった。この美術館は、宗教美術が中心らしいが、こういった所蔵品もあるのね・・・。
 美術館には庭園もあり、ここは表参道のど真ん中なのに、別世界だった。(写真。)ところどころに古い石像もあるし、池や川もあるのだ。風情満点だ。やや順路がわかりにくかったが・・・。 
●遊びのなかの色と形
 2人の作家は、100年ほど前の人。この人たちの作品が、人生最初に出会う玩具だとうれしいなぁ・・・。
 色彩も豊かだし、造形美に溢れている。実際に手に取ることができたが、木の感触が温かく、柔らかだった。
 ここでも出てきたバウハウス。バウハウスで昔作られた玩具の復刻版を、依頼したのだそうだ。チェス盤等。味わいがあった。
●ICカード
 入場無料。SuicaなどのICカードができるまでを、子ども向けに易しく解説していた。見本のICカードをたっちすると、そのデータが画面に映し出されたり・・・。
●印刷博物館10年
 この博物館も、初めて訪れた。交通の便は非常に悪いです。JR飯田橋駅から徒歩13分なので、バスを使って行ったが、バス停からも遠かった。
 開館10周年記念展と言うことで、この10年間の展覧会から展示品などをちょこっとずつ並べていた。印刷博物館だけあって、書籍の展示が多かった。
 常設展も結構充実していて、中世ヨーロッパの書物(聖書等)が充実していた。コローの版画作品(エッチングだったかな)があり、ちょっと嬉しかった。古今東西の印刷技術が分かりやすく解説されていた。
●神風
 時間があり、遊就館に行ってみたら、特別展をやっていた。「元寇」をモチーフにした展覧会。当時の天皇の御歌や、「神風」に関する様々な資料等。最後はやっぱり第2次世界大戦に関連する展示になっていたが・・・。古い時代の甲冑(かっちゅう)などがあり、まぁまぁよかったです。
●トイ・ストーリー3
 ICCに行ったらやっていて、入ってみた。「トイ・ストーリー3」は現在公開中の映画である。僕は、この作品のことを全然知らないし、観たこともないのであまり有り難みが分からなかった・・・。
 中では、映画の登場人物のフィギュアなどがあり、世界で1体しかないそうである。貴重なんだなぁ。
 また、映像展示では開発者インタビューや、メイキング映像も流れている。僕が行ったときは、日本人の関係者が作品について語っていて、「色」のことを強調していた。また、子どもだけでなく、大人も楽しめる作品を心がけたそうである。
●ヤオ・ジョンハン
 入場無料。ヤオ・ジョンハンの作品は、トンネル(通路)の天井に、グローランプの付いた丸形蛍光灯がたくさんあり、見学者の通行に合わせて、蛍光灯が点灯するというもの。光の点滅が激しく、なんか面白かった。
 ほかにも、ここ最近のテクノロジーを使った作品をいろいろ展示。ビデオ・アートはもはや懐かしいね。
●アントワープ王立美術館
 この美術館には珍しく、オーソドックスなタイプの展覧会。ベルギーの美術館のコレクション。
 ある程度予想はしていたものの、案の定マグリットなど知っている画家の作品はきわめて少なく、ほとんどが全然知らない画家の作品だった。知っているのはマグリットのほかはデルヴォー、クノップフくらいか。
 セザンヌ風だったり、キュビスム風だったり、○○風な作品が多かった。オリジナリティがない訳ではないんだろうけど・・・。
 マグリットの作品が見られただけ良しとしよう。木立の中に月が描かれている作品が印象的でした。
●幻想
 収蔵品展。いろいろ並んでいたが、スーパーリアリズムの作品が多かった。でも、おなじみの上田薫ではない。写真家と見まごうほどの写実作品があった。
 あとは、損保ジャパンで大賞を獲った、2人の画家の作品が並べて展示してあった。(小杉小二郎と相笠さん。)
●川見俊
 若手作家。「地方の家」の連作が展示されており、板にペンキで、「よく見かける家」を描いていた。テレビアンテナがあったり、エアコンの室外機が設置されてたり、本当にありがちな家々である。ベタとすら言える。ペンキの鮮やかな色彩で、妙に印象に残った。
 今日は朝寝坊してしまって、予定の湘南新宿ラインを1本遅らせてしまった。これが仕事だったらと思うとぞっとする。気をつけたい。
 夕方には旅程をすべて終えたので、また東京体育館のプールに行ってきた。最近よく行っている。水中歩行を1時間やって、お風呂に入ってから帰るのがパターンになった。