muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

一葉記念館、奏楽堂 ほか8つの美術館、博物館

奏楽堂

 ここ最近見た展覧会。(1)は両親と、あとは1人で行動。以下、見てきた順。
(1)美術コレクション展 II 近代の名工たち(大宮盆栽美術館)
(2)江戸絵画への視線−岩佐又兵衛≪官女観菊図≫重要文化財指定記念−(山種美術館)
(3)私を見て!ヌードのポートレイト(東京都写真美術館)
(4)オノデラユキ 写真の迷宮(ラビリンス)へ(同上)
(5)「おんな」−立ち止まらない女性たち−日本写真家協会創立60周年記念展(同上)
(6)涼を愉しむ−書画・茶器・懐石道具−(畠山記念館)
(7)一葉記念館
(8)旧東京音楽学校奏楽堂
(9)誕生!中国文明(東京国立博物館)
(10)ナポリ・宮廷と美−カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで(国立西洋美術館)
(11)オノレ・ドーミエ版画展−カリカチュールと初期の政治諷刺画−(同上)
 初めて見たものに限って感想を記します。
●近代の名工たち
 盆栽美術館を訪れるのは2度目。ロビーと、お庭の1カ所が撮影可能になっていた。
 企画展示室は小さいが、明治から昭和までの盆器が展示されていた。せめて江戸時代のが欲しかったなぁ・・・。まぁまぁの味わいでした。
 盆栽の展示では、岸、佐藤栄作両元首相の愛蔵品もあり、迫力ある盆栽が多かった。枝振りとか。とにかく金(と時間)のかかりそうな趣味である。
●江戸絵画
 日本画の美術館として知られる山種美術館の、意外な一面。今回の目玉である「観菊図」は、屏風の一双で、ほかのそれぞれは所在不明だったり、各地の博物館に点在所有されたりしている。(出光とか、東京国立博物館とか。)
 俵屋宗達など、見応えありました。
●ヌード
 昔から現代までのヌード写真展。女性のヌードがほとんどだが、それほどエロチックな感じはしなかった。
 大きなカラー写真で、男性ヌードが2点あり、腰の辺りでいったん切れているのは、男性器が写っているからであり、そこの部分を切り取って展示してあるそうだ。(日本の法律では、全部の展示は無理らしい。)芸術なのに・・・。女性のヘアーが写っている写真は、いっぱいありました。
●オノデラユキ
 展示作品には解説が無く、あとから受付で解説の紙を受け取り、読んだ。結構深いかも・・・。楽しめる写真展ではあるが、ちょっと尖ってるかも。
●おんな
 終戦直後から現在までの、さまざまな女性像。展覧会入口では、瀬戸内寂聴がメッセージを寄せていた。(彼女は、「をんな」と書いてしまいがちらしい。)
 会場は結構混んでいて、活気があった。元気な女性の写真が多かった。1000人のホステスがいるキャバレーの写真など、迫力だった。資生堂の化粧品ポスターで、前田美波里の有名な写真だったり、今井美樹だったり、2009年は誰だったか、時代の変遷を感じさせた。
●涼を愉しむ
 畠山記念館は初めて訪れた。高輪台の駅から歩いて5分くらいかな、庭園の中にある。美術館は、靴を脱いで上がる。こういうのは初めてだなぁ。
 展示室は2階で、あまり広くはないが、今回は仁清(にんせい)や尾形乾山があり、収穫。古い茶器や絵画がそこそこありました。やっぱり古いものは味わい深い。
 お庭も見学。茶室(?)みたいなのもあったが、入ることはできない。この敷地は、その昔、明治天皇が訪れたそうで、史跡になってるのかな。石碑があった。お庭は、自然がいっぱいで、蝉の声がうるさかったです。古そうな石灯籠や石像などがありました。(石像にはお金が手向けられていた。)
●一葉記念館
 こちらも初めて訪れた。樋口一葉の記念館。近年、新館になったそうである。2階と3階で一葉とゆかりの人々に関する展示。複製品が多くてちょっと萎えた。
 現行の五千円札の、番号が若いお札の展示があるかと思ったら、なかった。
 映像展示で、「大つごもり」と「たけくらべ」のアニメーション(各5分)があるので、両方とも拝見。作品のあらすじを解説しているので、興味が湧いた。「大つごもり」で、心中の原因が不明となっているのは、やや引っかかったが・・・。
●奏楽堂
 一葉記念館から、「めぐりんバス」と徒歩で移動。途中あまりにも暑かったので、コーラを買って飲んだ。
 奏楽堂は何回か訪れたことがあり、高校時代に第1回の芸高定期演奏会で、シューマン「流浪の民」を合唱した覚えがある。(途中の、短いテノールソロを僕が歌った。)そのほかにも、弦楽四重奏の演奏会を聴きに来たり、歌の伴奏をしたりで、なじみある場所である。(すべて、ブログを始める前の出来事。)
 明治から昭和への音楽資料や、ステージ(今日の写真)など、改めて興味が湧いた。西岡先生の現役時代にはかなり老朽化していたそうである。(ホールの天井にハトがとまっていたとか。)
 台東区の4つの博物館(今日の2つに、書道博物館と下町風俗資料館)を8月中にすべて廻れたので、次回この4つの中から好きな施設に無料で入れることになった。(スタンプラリー形式。)書道博物館の次の展覧会に使おうと思う。
 奏楽堂はともかく、一葉記念館はリピーターを呼べそうにないなぁ・・・。僕ももう行かないかも知れない。