muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

フェルメール 「地理学者」 ほか2つの美術館

地理学者

 震災の影響で、どの美術館でも公開延期や、中止が行われているようだ。行こうと思っていた、三井記念美術館のおひなさま展も、会期を半月ほど残して中止とのこと。早めに行っておけばよかった・・・。
 そんな中、今日やっている美術展を探して、行ってきた。遊びのためだけに都内に出かけるのは、最近は(疲れるので)あまりなかったのだが、どうしても自分に「ガス抜き」したくて、出かけた。不要不急の外出だけに、家族もいい顔をしないし、自分自身も出かける直前まで迷っていたが、行ってみてよかったと思う。
 以下、見てきた順。
(1)ことばの力 書の力(相田みつを美術館)
(2)「くじけないで」99才のデビュー 詩人・柴田トヨの世界(同上)
(3)シュテーデル美術館所蔵 フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展(Bunkamura ザ・ミュージアム)
 すべて初めての展覧会だった。
●ことばの力
 まぁいつもの感じ・・・。今回の震災で、みつをの、「奪い合えば足りぬ わけあえば余る」という書(言葉)が注目されているようで、展示してあった。(みつをは故人。)こういう状況下なので、いつもよりみつをのいろいろな書が身に迫ってきたような感じがした。
●柴田トヨ
 99歳で出版した詩集が、なんと150万部のベストセラーなんだそうである。その詩がいくつか、パネル展示してあった。
 「刑事コロンボか明智小五郎がいれば 何でも解決できるのに」のあとに「二時間あれば」とあり、思わず微苦笑してしまった。結構いい詩が並んでましたよ。
●フェルメール「地理学者」
 今日のメイン。いつもは19:00まで開館しているが、震災下で17:00終了という早さ。(入館は16:30まで!)時間を気にしながら足を運んだ。
 フェルメールに会えてよかったです。この美術館の所蔵品を、館外にまとめて貸し出すのは、「最初で最後」だそう。今回のフェルメールは東京初公開だそうです。14世紀から21世紀までの美術品があるそうで、いつか行ってみたいなぁ・・・。
 フェルメールのほかは、レンブラントが数点、ブリューゲルが父子ともにあって数点、あとは知らない画家ばかりだった。まぁ仕方ないけれど・・・。静物画のエリアがなかなかよかったです。
 今回、音声ガイドを借りてみた。佐々木蔵之介がナレーションしていて、解説によっては「お芝居調」のものが結構あり、かなり臭かったです。(音声ガイドの)解説文自体は可もなく不可もなし・・・。
 フェルメール展の会場がある、東急本店は、節電もどこ吹く風、照明がとても明るかったです。真昼のようだった・・・。(エルメスなどの、ブランド店が連なるエリアだしね。)
 今日の写真は、MoMAから。(本文には関係ありません。)