muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

清水雅彦テノールリサイタル 歌の世界その5

CONCERTO

 浜離宮朝日ホールで、「清水雅彦テノールリサイタル 歌の世界その5−歌曲と合唱で愛される歌たち−」があり、聴きに行ってきた。ピアノは鈴木真理子先生。
 このホールを訪れるのは多分2回目か3回目だと思う。前回はブログを始める前だったと思う。築地の朝日新聞社にあり、とてもきれいなホール。
 清水先生の声は明瞭で、日本語がはっきりと聴き取れた。曲に合わせて「振り」を入れていたり、なんとも微笑ましいシーンもあった。真理子先生のピアノも、声を引き立てていて、うるさくならず見事だった。
 信長氏の作品は、合唱を歌曲にしたものだが、テノールの単旋律だけだとちょっと、世界観が苦しいかなぁとも感じた。それほど、コーラスが想像される音世界だった。
 千原氏の作品は、現代音楽ではないが、ときおり無調風が現れる、美しいものだった。
 このコンサートは、昨年3月21日に開催予定だったが、震災でやむを得ず延期となり、満を持して今日開かれた。今日の収益も、募金と合わせて被災者に寄付されるそうである。
 清水先生は、全曲暗譜だった・・・。すごいなぁ。
 終演後、清水先生と真理子先生にご挨拶して帰った。
 今日の写真は、会場ロビーにあった、「CONCERTO」というオブジェ。
♪金子みすゞ詩による童謡歌曲集 ほしとたんぽぽ より(金子みすゞ 詩 中田喜直 曲)
つゆ、みんなをすきに、わたしとことりとすずと、さびしいとき、たいりょう、ほしとたんぽぽ
♪啄木歌曲集より(石川啄木 歌 郄田三郎 曲)
やわらかに、頬につとう、いのちなき、病のごと、不来方の、ふるさとを、はずれまで、あめつちに
♪生きる理由−歌曲版委嘱初演−(新川和江 詩 信長貴富 曲)
♪千原英喜歌曲集 より
歌曲集 ある真夜中に(瀬戸内寂聴 詩 千原英喜 曲)
愛から悩みが生まれ、この星に生まれて、寂聴の祈り、ある真夜中に
良寛の二つの歌 より 君や忘る道(良寛 詩 千原英喜 曲)
雨ニモ負ケズ (宮澤賢治 詩 千原英喜 曲)
♪雪の子守歌−歌曲版委嘱初演−(みなづきみのり 詩 北川昇 曲)
アンコール
♪GREETINGS (清水雅彦 詩 千原英喜 曲)