muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

流山児★事務所公演「盟三五大切」

ベニサン・ピットに届けられた花など

 江東区のベニサン・ピットにて流山児★事務所公演「盟三五大切」(かみかけて さんご たいせつ)初日を観た。(原作・鶴屋南北、脚本・山本清多、演出・出演 流山児祥)
 「2005年新春流山児かぶき 2本連続公演 恋の炎の南北オペラ」と題された二本立てのうちの一本だ。(もう一本の「桜姫表裏大綺譚」(さくらひめ おもてうら だいきたん)も先日観ていて、感想は1/8の日記参照。)
 で、「盟三五大切」だが、なんというか感想の書きづらい舞台だったと思う。初日だったのでやや役者陣が硬い印象を受けた。
 ストーリーがよく把握できなくて・・・。芝居の最後の方にどんでん返しがあるのだが、セリフだけでは「どういう流れ」なのかよく分からず、もどかしい思いをしてしまった。
 芝居の序盤で、鳴り物(三味線、銅鑼、笛など)が効果音やBGMを担当するところがあり、なかなか頑張っていた。効果的だったし。
 紙吹雪を降らせる演出があり、下手するとべたべたになってしまうところだが一工夫されておりなかなかよかった。金色の紙が降ってくるのは美しかった。
 終盤、刀で人を斬る音が、よくある「ぶしゅっ」みたいなのではなく雷の音で表現されているところがあり、よかったと思う。
 今公演はワールドツアーに出す作品であり、中国、ロシア、ベラルーシでも上演するという。(今日はペルシャ語と英語で字幕が付いていた。)なかなか意欲的だ。脚色されているとはいえ、かなり和テイストの舞台でもあったので、外国人にはかなりジャパニーズに映るのではないか。外国公演、成功させてほしい。
 公演は16日まで。(14日は休演。)頑張ってください。
●流山児★事務所のサイト・・・http://www.ryuzanji.com/