清水雅彦テノール リサイタル
上野の東京文化会館小ホールにて、「清水雅彦テノール リサイタル うたの世界 その3 〜寺山修司を詩(うた)う〜」を聴いてきた。(ピアノ・鈴木真理子、ソプラノ・森美智子)
●プログラム
大中恩 歌曲集「ひとりぼっちがたまらなかったら」より
中田喜直 二人のモノローグによる歌曲集「木の匙」より
信長高富 9つの俳句による歌曲集「わが高校時代の犯罪」
信長高富 「歌曲集 ある日」2005年委嘱初演
清水先生は僕が芸高時代、授業で合唱を、あと副科声楽を習っていた先生だ。そのほかにも女子大の合唱の伴奏で指揮をしていただいたり、一時在籍していた社会人合唱団にも指導に来られていた。前回のリサイタルにも招待状を頂いていたのだが行けず、今回念願かなって初めて清水先生のリサイタルに伺うことができた。
清水先生の歌は、発音が明瞭だ。日本歌曲でも何語を喋ってるか分からない人って多いのだが、先生のはよく言葉が伝わってきていた。
賛助出演の森さんはどうも音程が下がり気味に聞こえて気になった。
中田作品で無調っぽいのがあって驚いた。こういうスタイルでも書く人なのね・・・。
信長作品のうち「9つの〜」は奏楽堂日本歌曲コンクールで第一位を受賞した曲だそうである。確かに「奏楽堂〜」ならばいい成績を収めそうな曲であった。全体的にオーソドックスで、モダンとクラシックの割合は8:2もしくは7:3というところだったか。
こういった現代作品を聴くと自分でも創作活動をしなくてはという気持ちにいつも駆られる。いいテキストはないかな・・・。
会場には知り合いもいっぱい来ていた。いろいろご挨拶して、最後に清水先生と真理子先生にもご挨拶して帰った。