「フィラデルフィアへやってきた!」「二十日鼠と人間」
今日は芝居を二本見たのだが、どちらも洋物だった。
昼は新宿の紀伊國屋サザンシアターにて、劇団東演第124回公演「フィラデルフィアへやってきた!」5日目のマチネを見てきた。(作・ブライアン・フリール、翻訳・甲斐萬里江、演出・鵜山仁)
主人公の若者にぴったり寄り添うその「内面」がいて、内面があれこれ突っ込みながら展開していくという物語。
演劇的にはいいのかも知れないが、僕にはさっぱり面白くなかった。
演技は悪くないが、もうちょっと舞台っぽくなってもよかったかも。サザンシアターは大きいしね。
演出の人は新国立劇場の次期芸術監督で受賞も多数という人。でも特に印象には残らなかった。
公演は17日まで。
夜は赤坂のシアターVアカサカにて、針ヶ谷プロデュース「二十日鼠と人間」初日を観てきた。(作・J.スタインベック、訳・守輪咲良、演出・鷲田照幸、阿南聡)
スタインベックはノーベル文学賞作家だそうだ。(初めて知った。)名前は知ってたような気がするが・・・。
さて、役者が非常にいい演技をしていた。主人公のレニーは知的障害者のようだが、この難役を針ヶ谷さんが好演。難しかったと思う。女優は紅一点秦さんが非常に華のある演技をしていた。ほかの役者たちもよくキャラが立っていて個性的であった。
舞台セットは簡素なものだがよくシーンごとに変わり、ある時は川辺、あるときは部屋というように様々に変化する。よく考えられていたと思う。
脚本は前半やや沸点が低いように感じられたが、ラストに近づくに従ってどんどんテンションをあげていって、終幕は苦みのある幕切れだった。
もともと洋物のお芝居は好きな方じゃないけど、「二十日鼠と人間」は良かったと思う。原作も今度チェックしてみたい。
公演は17日まで。頑張ってください!
●劇団東演のサイト・・・http://www.t-toen.com/