muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

劇団ブラボーカンパニー公演「ウルトラスープレックス」

手前が堂本剛からの花束

 池袋の東京芸術劇場小ホール1にて、劇団ブラボーカンパニー公演「ウルトラスープレックス」二日目の舞台を観てきた。(作・演出 福田雄一)
 なんとも盛りだくさんの舞台だった。基本はコントなのだが、タップダンスあり、踊りあり、映像ありと、やりたいことをこれでもかと詰め込んでしまった感じだ。
 はじめはやや沸点が低いかなと感じた。寒いギャグを飛ばしたりするわけではないのだが、ちょっと笑いのツボが予定調和的な印象。
 が、次第にテンポを上げ、ヒートアップしてくる。随所に挟まれる映像が効果的であり、秀逸だった。TV番組の「バンキシャ!」と「情熱大陸」のパロディ(オマージュ?)が出てくるのだが、その番組をあまりよく知らない私にも面白さが伝わってきた。「バンキシャ!」の方は、シャア・アズナブル(ガンダム)が調布市某所に住んでいるというネタ、「情熱〜」の方は芝居本編と絡めて、オバケのQ太郎がバイトに明け暮れるというネタであった。
 アドリブコントもあった。台本があるようなないような、作者の真骨頂といったところか。
 圧巻は、7人でやりきる「ライオンキング」という最後の出し物。3分バージョンとあったが実際はもっと長かった。
 劇団四季の「ライオンキング」をはしょってはしょって演じきってしまおうというなんとも無謀(?)な試みなのだが、舞台の慌ただしさがなんともいえない可笑しさをだしている。段ボールや着ぐるみのチープな造形も雰囲気を出していた。
 7人でやりきる「ライオンキング」のラストはいろいろな大道具、着ぐるみが所狭しと登場し、迫力があった。この芝居を締めくくるにふさわしいラストであった。
 今日は19:30に開演し、終演は21:45だったのだが、これでも本編をカットしてしまったという。(本当はもっと踊ったりするのだそうで。)初日はなんと22:00に終わったのだとか。19:00に開演するようにしていればよかったのだが・・・。
 作・演出の福田雄一さんは、SMAP×SMAPやココリコミラクルタイプなどの脚本を担当するという人だという。会場には堂本剛や青木さやか、極楽とんぼなどそうそうたる顔ぶれの人たちからの花束がたくさんあり、壮観だった。
 公演は23日まで。千秋楽まで頑張ってください!
●劇団ブラボーカンパニーのサイト・・・http://www.bravo-company.com/