muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

4つの展覧会+番外編

プーシキンの看板

 上野に行って、いろいろ美術館や博物館の展覧会を見てきた。以下、見て回った順。(番外編を除く。)
●プーシキン美術館展 シチューキン・モロゾフ・コレクション(東京都美術館)
 フランス近代絵画がいろいろ来るのと、ピカソまで来るというので期待して行った。
 確かに素晴らしい展示内容だった。モネ、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、セザンヌ、ピカソ・・・全然名前を知らない画家の作品もあったが、ネームバリューだけ見てもすごい。ゴッホの「刑務所の中庭」は有名な絵だと思う。
 今日が展覧会初日だったのだが、まぁ人の多かったこと・・・土曜日だしね。絵よりも人を見ていた感じだ。遠目からすっすっと眺めた絵が多かったため、じっくり絵を鑑賞できなかったのは悔しい。でもそうするとものすごく時間がかかっちゃうし・・・。(ゴッホとセザンヌのエリアの人混みのすごさったらなかった。行列できてたし・・・。)
 前述のゴッホ「刑務所の中庭」も印象に残ったが、ほかにマティスの「金魚」もよかった。すごく大きな絵で鮮やかな色彩が印象的だ。日本での公開は40年ぶりという。
●華麗なる伊万里、雅の京焼(東京国立博物館 表慶館)
 古伊万里やらなんやらいろいろな焼き物の展示。古い時代のものの方が味わいがあると思ったが・・・。色彩が鮮やか。
 館内のミュージアムショップでは現代の焼き物が売られていたが、やはり深みがないというか・・・。これはこれで価値があるものなのだろうが・・・。
 表慶館・・・以前見た「踊るサテュロス」の展示(2005/2/23のブログに記載)にも使われていたが、今回は館内を全部使っての展示である。古い建物のため、「この建物はバリアフリーに対応しておりません」の掲示があった。
●パール展−その輝きのすべて−(国立科学博物館)
 真珠50万粒の展示。いろいろな真珠があった。考古物もあるし、アクセサリー(豪華なブローチや首飾りetc.)、ネパール王室の王冠まであった。とにかく豪華。ジュエリー(真珠)好きな人にはたまらないと思う。
 科学博物館での展示とあって、真珠を科学的にいろいろ紹介していた。真珠メーカーのMIKIMOTOも協賛していていろいろなものを展示してあったし、御木本幸吉のエピソードもあれこれ紹介されていた。
●キアロスクーロ−ルネサンスとバロックの多色木版画 フリッツ・ルフト・コレクションの所蔵作品による(国立西洋美術館)
 中世の木版画。わりと素朴な感じがする。展示内容が地味なためか、土曜日というのに人はまばら・・・。すごく空いてた。
 以下、番外編。(常設展の一環として行われていた企画展。)
●カラスと人間(国立科学博物館)
 「都会の害鳥」カラスと人間の関わりを取り上げた企画展。カラスはかなり賢いということを、いろいろな実験結果とともに示していた。展示内容が文字パネルが多く、ちょっと地味な企画展。
●<<ローマの景観>>:ピラネージのまなざし(国立西洋美術館)
 国立西洋美術館が所蔵する、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-1778)の遺したエッチングを40点ほど展示。
 前述の「キアロスクーロ」の木版画と比べると格段に緻密である。いろいろな遺跡(神殿や聖堂etc.)を描写したものが並ぶ。
●東京都美術館のサイト・・・http://www.tobikan.jp/
●東京国立博物館のサイト・・・http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00
●国立科学博物館のサイト・・・http://www.kahaku.go.jp/
●国立西洋美術館のサイト・・・http://www.nmwa.go.jp/index-j.html