muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

横浜美術館「長谷川潔展」

美術館と看板

 こちらもWaTaNaBeさんと一緒に、横浜美術館「横浜、そしてパリ 銅版画家 長谷川潔展 作品のひみつ」を見に行った。
 長谷川潔は横浜生まれの版画家で、長らくフランスで創作活動を行った人。詳しくは下記参照。フランスの造幣局は彼の記念メダルを制作、日本人でメダルになったのは葛飾北斎、藤田嗣治に次いで三人目ということである。
 展示は、初期の作品から油彩、各種版画、メゾチントによる円熟期のものまで幅広く展示。
 作品はやはりメゾチントのものがよかった。典雅な雰囲気がある。静物など、題材にも工夫が凝らされ独自の世界を作り上げていた。
 ただ、横浜美術館でそのあと見た、ピカソのメゾチント作品を見たら、ちょっとあれだったが・・・。
●長谷川潔・・・
長谷川潔 はせがわきよし 1891〜1980 版画家。横浜市に生まれる。はじめ洋画をまなんだが、1913年(大正2)ごろから木版画と銅版画を独習。16年には、日本で最初の版画グループ「日本版画倶楽部」の結成に参加し、大正期の創作版画運動の推進者のひとりとなった。
1918年、アメリカを経由してフランスにわたり、当時まったくすたれていたメゾティント(マニエール・ノワール)の技法を復活、これに独自の工夫をくわえて自身のスタイルを確立した。メゾティントは、銅版全体を点や線で細かくきざみつけ、そこにインクをいれて漆黒の版面をつくる技法である。えがくものは逆に平板にけずってインクがのらないようにするため、深みのある黒い画面からモティーフがうかびあがるように仕上がる。
長谷川は、戦中、戦後も1度も帰国することなく、フランスで制作をつづけ、1966年(昭和41)には、日本の文化勲章にあたるオルドル・デ・ザール・エ・レットルを受章した。
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●横浜美術館のサイト・・・http://www.yma.city.yokohama.jp/