NUDO公演「演劇版ペトリューシュカ」
高田馬場の早稲田大学学生会館B202にて、NUDO第2回公演「演劇版ペトリューシュカ」初日を観てきた。(脚本・演出・出演 よこたたかお)
芝居全編をストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」に乗せて描く。音楽そのもののカットはほとんどなかった。
僕はこのペトルーシュカという音楽が思い出の曲で、高校時代夢中になって聞いたものである。初めて買ったオーケストラスコアもこの曲だ。
そんなペトルーシュカが演劇になるというので興味深く行った。
ストーリーは、マルティン・ルターの宗教改革をモチーフにした、原作のお話をかなり脚色した内容・・・というより原作に沿っている部分はあるの?って感じだった。キリスト教と娼婦と皇帝と民衆が出てくるお話。
脚本はちょっと頭でっかちだったけれど、よく書けていたと思う。セリフの一つ一つがお芝居っぽく書かれていた。センスはいいと思う。
演技は役者の力量に差があり、全体にまだまだ。役者のキャラクターは比較的よく立っていたと思う。
バレエ音楽の方は、ずっと楽譜通りに進んでいき、それに合わせて話が進んでいくのだが、音響はよく考えられていたように思う。台本との違和感はなかった。
学生演劇ということで、あまり期待はせずに行ったが、よく頑張っていたと思う。
公演は19日まで。
●NUDOのサイト・・・http://nudo.main.jp/index.html