muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

「ヴェルディ〜ブラスの響き」かわせみ座公演「キラの森」

ブラスコンサートの様子

 昼は、上野の国立西洋美術館前庭において、NOMORIイベント・ウィーク ミュージアム・コンサート「ヴェルディ〜ブラスの響き」を聴いた。以下、曲目。
♪ヴェルディ「アイーダ」より凱旋行進曲
♪ヴェルディ「リゴレット」より第三幕 四重唱
♪ヴェルディ「オテロ」よりアヴェ・マリア
♪オペラ・メドレー
♪ヴェルディ「ナブッコ」より「行けわが思いよ、金色の翼に乗って」
 ブラスの響きということもあって、演奏は「ローレル・ブラス・クインテット」という金管5重奏団。トランペット2、ホルン、トロンボーン、テューバという編成である。全員芸大の人で、テューバ以外の人は卒業者、テューバの人は院の修士2年で、今日が芸大の卒業式で、卒業式をすっぽかしての出演(!)だそうである。
 さて、このコンサートは無料で聴けて、ロダンとカリエール展を見ようと美術館に立ち寄ったらまさにコンサートが始まるところで、ラッキーにも聴くことができたものだ。演奏場所は「地獄の門」の前である。(今日はいっぱい展覧会を見たので後日ブログで取り上げたい。)
 今日はヴェルディを中心にオペラ・ナンバーだったのだが、演奏は、晴れていたとはいえ強風で冷たい中だったため、演奏のテンションはあまり上がっていなかったように思う。ブラス用のアレンジ(芸大作曲科の学生にでも頼んだのだろうか?)もおとなしい感じで、あまり楽器の技巧性を発揮させたようなものではなかった。
 オペラ・メドレーは「ボエーム」や「カルメン」などを種々つなぎ合わせたもので、最後はあの「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドット)である。「誰も〜」は急遽付け加えられたものだそうだ。
 30分くらいのミニコンサートだったが、トークもあり(そつなく喋っていた)、和気あいあいとした好企画だったと思う。
 夜は、中野のザ・ポケットにて、かわせみ座公演「キラの森」公演2日目の舞台を観てきた。(脚本・演出・出演 ナカヤマカズコ(しずくまち♭)、人形美術・舞台美術・演出・出演 山本由也)
 役者と人形の織りなす劇である。大人向けの人形劇。
 人形もいいのだが、願いを叶えるという花の造形が素晴らしい。よくできていた。
 ストーリーはファンタジーで、森に住む竜や魔女、主人公の少年が少女の人形(実は幼なじみ)を助け出す物語。
 話のテイスト上、ややセリフのテンポが遅くまだるっこしく感じられたが、話自体はよくできていて、ほろっとさせられてしまう。最後はハッピーエンドで後味のいい終わり方だった。
 音楽はオリジナルらしいのだが、場面場面によくマッチしていて印象的だった。
 公演は26日まで。千秋楽まで頑張ってください!
●かわせみ座のサイト・・・http://www.kawasemiza.com/index2.html