muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

大エルミタージュ美術館展など10の展覧会

表慶館内部

 上野、初台、新宿を廻っていろいろ美術館、博物館を見てきた。以下、見てきた順。
●化け物の文化誌展(国立科学博物館)
●日本の科学者技術者展シリーズ第4回 南方熊楠(みなかたくまぐす)-森羅万象の探求者-(同上)
●大英博物館 ミイラと古代エジプト展(同上)
●仏像 一木に込められた祈り(東京国立博物館)
●東京国立博物館表慶館改修 よみがえった明治建築(同上)
●いま甦る巨匠たち400年の記憶 大エルミタージュ美術館展 ヴェネツィア派からモネ、ゴーギャン、ルノワール、ピカソまで(東京都美術館)
●伊東豊雄 建築|新しいリアル(東京オペラシティアートギャラリー)
●東京オペラシティアートギャラリー収蔵品展022 ブラック&ホワイト-黒のなかの黒 東京オペラシティコレクションより(同上)
●project N 山内崇嗣(同上)
●ウィーン美術アカデミー名品展(損保ジャパン東郷青児美術館)
 初めて見たものに限って感想を記す。
●化け物
 天狗のミイラ、人魚のミイラが興味深かった。実際は小動物の骨などを使っているのだが・・・。ほかにも「天狗の爪」(サメの歯の化石)があったり・・・。
●南方熊楠
 昭和4年に昭和天皇にご進講というところに歴史を感じた。会場にはいくつかの映像展示があり、けして長いものではなく一編3,4分といったところなのだが見なかった。
●ミイラと古代エジプト展
 まずはじめに立体映像でミイラの立体分析を見るところから始まる。立体映像は偏光メガネをかけて見るもので、メガネはお持ち帰りできる。立体映像の前にイントロダクション映像もあるがたいしたことはない。映像のナレーションは高橋克典。あまり迫力のある立体映像ではなかった。映像は外国の会社(プロダクション?)によるもの。
 映像が終わると、ミイラなどの展示。やや副次的に感じた。宝飾品が美しく、現代にも通じるデザイン。展示物をデジカメで撮ったら「撮影禁止です」と言われた。この博物館の場合、撮影はOKのときも多かったのだが・・・。
●よみがえった明治建築
 表慶館の改修が終わり、内部が公開されることになった。僕が子どもの頃はここもいろいろなものが展示されていたと思うが・・・。
 大正天皇(当時皇太子)のご成婚を祝って建築されたのだという。今日の写真は、そこの内部で撮ったもの。もっといい眺めのところもあったのだが、係員がいて撮影を制止されるかもと思い撮れなかった。昔の建築なのでエレベーター、エスカレーターはない。
 建物の一角で、表慶館開館当時の記念スタンプ(もちろんレトロなデザイン)と、現在の記念スタンプが置かれ、「しおり」を作成するサービスをやっていた。僕も2枚しおりを作って、もらってきた。
●大エルミタージュ美術館展
 モネ、ルノワール、ピカソ・・・と副題が付けられているので、そういうのがいっぱいあると思ったら大間違い! 出品作(すべて油絵)の95%以上が「全然知らない画家」の作品であった。がっかり。モネもピカソもルノワールもマティスもあったけれど、ほんのちょっぴり。エルミタージュに騙された。知らない画家の名前の一例・・・アレッサンドロ・マニャスコ、ライスダール、ベロット、ランプレールetc.etc.
 でもすごい混んでいた。平日なのに。
●建築|新しいリアル
 数々の国際建築で活躍中の建築家の展示。曲線を多用したデザインはまさに「現代の建築」という感じがする。靴を脱いで鑑賞するエリアもあった。
 後半は、この建築家の駆け出しの頃から現在まで、1年ごとに文章で回顧するパネルでつづられており、駆け出しの頃は全然仕事がなくて苦労したのだという。(後半はそりゃぁ華々しいご活躍で・・・。)
●ブラック&ホワイト
 サム・フランシス、吉原治良、ホアン・ミロなど、知っている現代作家の作品もありよかった。現代美術の多様性を見た思い。展示は暗い中で行われている。(作品の保護のためか。)
●山内崇嗣
 大量の油絵の展示。武蔵野美術大学を出ている人だそうだ。
 今日は、昼間に仕事を入れていたため、これだけ"しか"(?)見られなかった。仕事がなかったら江戸東京博物館に行っていただろう。(また今度。)
 いろいろな作品を見たら、自分の創作活動に活かさないといけないと思うのだが、どうもただの「鑑賞者」になってしまう・・・。