muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

第20回 岸本力 バス・リサイタル

会場に届いた花束

 昨日のことになるが、上野の東京文化会館小ホールで、岸本力先生のバス・リサイタルがあり、行ってきた。
 今回は、「ショスタコーヴィチ生誕100年記念 スターリンを批判した風刺作品 反形式主義的ラヨークによるモノ・オペラ(本邦初演)」というもの。(台本・構成 岸本力、演出・大島尚志、ピアノ・村上弦一郎、合唱・センチャーブリスキー記念合唱団)
 合唱に、岸本先生のお弟子さんで、去年レッスンにも伴奏で伺った、大野さんが入ってらして、その関係で伺った。
 モノ・オペラの前にショスタコーヴィチのピアノ曲2曲が演奏され、うち1曲は踊り付きだった。
 最初(と最後)に岸本先生が日本語でショスタコーヴィチに扮し、彼の「独白」をして、それから本編のオペラへと続く。オペラは平易な曲想だった。親しみやすく、合唱団はステージには上がらず客席最前列で「聴衆」としての出演である。歌も歌うが出番は少なめである。
 合唱団は人数は少なめで、大野さんの歌声もはっきり聞こえた。こういうのは難しいと思う。
 歌は原語(ロシア語)の歌唱で、字幕はないためそれを補うのに、日本語の「語り」を11のチャプターの前に置いていた。理解しやすくなった。
 演出の大島先生は、結構前だがオペラ「椿姫」を僕がピアノでやったときに演出された方である。久しぶりにお目にかかった。
 オペラ本編は50分ほどで終了し、そのあとロシア民謡によるアンコールが長く続いた。「悲しき天使」という歌は聞き覚えがあると思ったら、同名のお芝居のタイトルだった。
 最後は会場の皆さんと一緒に「カチューシャ」で締めた。大合唱だった。(僕も何となく知っていた。)
 終演後、大野さんと岸本先生にご挨拶して帰った。大野さん、お疲れさまでした!