muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

巨匠が彩る物語、版画でめぐるパリ、巴里憧憬

うらわ美術館入口

 浦和と北浦和(いずれもさいたま市)を廻って、いくつか展覧会を見てきた。以下、見てきた順。
(1)ピカソ マティス シャガール・・・巨匠が彩る物語。(うらわ美術館)
(2)版画でめぐるパリ−藤田嗣治とアルベルト・ジャコメッティ(同上)
(3)巴里憧憬|エコール・ド・パリと日本の画家たち(埼玉県立近代美術館)
●巨匠が彩る物語。
 うらわ美術館は初めて訪れた美術館。(今日の写真はその入口付近。)ピカソやシャガール、ミロなどそうそうたる画家たちの挿絵本の版画があった。
 マティスの「ジャズ」があったのがよかった。独特のリズム感がある。
 入場時に黄色い丸いシールを渡されて、気に入った作品の下(壁の部分)に貼ってくださいという。僕もお気に入り作品のいくつかにシールを貼ってみた。
 挿絵といっても、全体にテキストにはあまりとらわれず、自由に作っていた。ピカソなどはテキストを参照せずに制作したりもしたようだ。また、マティスは自分でテキストを書いた。
●版画でめぐるパリ
 こちらは無料展示。藤田の作品などがあった。小規模な展示。
●巴里憧憬
 全体の4/5はよく知らない日本人作家の作品。藤田嗣治の油絵もあった。横浜美術館で回顧展を見た長谷川潔の版画や絵もあった。
 やはりユトリロやモディリアーニの出品作がよかった。シャガールの油絵もあったし、ローランサンの絵もあった。
 平日にしては賑わっていたと思う。
 詩人として知っていた、金子光晴の絵もあった。東京美術学校を中退していたとは・・・。金子にとって絵は余技だったそうだが、終生絵筆は離さなかったそうである。
 徳島、広島、名古屋、大阪などの美術館、企業のコレクション、個人蔵の作品など、幅広く出展していた。
 今日は埼玉県立近代美術館で一つ面白い発見があった。2006/11/03のこのブログ(下にリンク張っておきます)で取り上げた、「美術館のコインロッカーの中のLEDが『アート』に見えた」件、宮島達男の「作品」だったのだ。
 コインロッカーの部屋の入口に、「Number of Time in Coin-Locker 1996 発光ダイオード コインロッカー内に設置 宮島達男」の札があった。
 妙にアートっぽいと思ったら本当に芸術作品だった!
●2006/11/03のブログ・・・http://d.hatena.ne.jp/muroyan/20061103