muroyanの日記

ピアニスト、作曲・編曲家、むろやんのブログ

映画「明日の記憶」

タイトルシーン

 (今日のブログは、映画「明日の記憶」に関するネタバレがあります。)
 昨日のことになるが、レンタルで、映画「明日の記憶」を見た。(監督・堤幸彦)
 あの渡辺謙が主演なのだが、非常にいい演技をしていて、ともすれば妻役の樋口可南子さえ喰ってしまいそうだった。
 その渡辺謙が若年性アルツハイマー病に侵されていく様子を追った映画である。
 冒頭に、ラストシーンにあたる場面を置くという趣向だった。映画が終わった後、慌てて冒頭シーンだけ見返して、「あぁそうだったのか」と納得してしまった。映画館ではこういうことはできないから、レンタルの強みか。
 若年性アルツハイマー病に関して、医学監修は付いているものの、あまり医学的な見地では描かれておらず、ひたすら人間ドラマを追う。夫婦がけんかして泣き合うシーンでは思わずもらい泣きしてしまった。
 最終シーンでは、渡辺謙が妻を妻と見分けられなくなり、主人公が歩くのを妻が追っていくというものだったのだが、そこで映画も終わってしまい、物足りなさを感じた。(一緒に見てた友達もそう言ってた。)もうちょっとなにかに「着地」してもよかったのではないか。
 音楽は大島ミチルなのだが、テーマ曲の冒頭がドヴォルザークの「新世界より」第2楽章そのまんまであった。(オーボエは宮本文昭さん。)
 とりあえず「泣きたい人」にはお勧めです。
●「明日の記憶」公式サイト・・・http://www.ashitanokioku.jp/